カテゴリーアーカイブ:身の回りのこと

岡義達著作集

2024年5月26日   岡本全勝

吉田書店から「岡義達著作集」が出版されました。絶版になっていた岩波新書『政治』が読めるようになったことは、喜ばしいです。

『政治』は、政治を見る際の、見方の枠組みを示しています。「政治」は人によって意味するところが異なります。その違いはどこから来るのか、では共通するのは何か。最大公約数を探ります。
岡先生の政治学は、象徴論と分類されるものです。人と人との関係を、力や金銭ではなく、意味の共有として考えます。そして、時代を超えた共通項を剔出します。政治とは何か、政治学とは何かを考えたい人には、ぜひ手に取って、挑戦してほしいです。

前にも紹介したように、苅部直東大教授の政治学の入門書『ヒューマニティーズ 政治学』(2012年、岩波書店)の読書案内の最後に、次のように書かれています。
・・そして最後に、ある意味で大人向け、もしくはプロ向けの、「政治」に関する本を二冊。岡義達『政治』(岩波新書、1971年)と佐々木毅『政治の精神』(岩波新書、2009年)。どちらも、新書版とは思えないほどに読み口の重い本であるが、それは決して抽象的で難解という意味ではない。じっくり読み解いていけば、「政治」という営みがまとう、意味の分厚い塊がしだいに溶け出してくるように感じられるはずである・・
吉田書店は、よい本を出してくださいますね。ありがとうございます。「『解(ほど)けていく国家―現代フランスにおける自由化の歴史』
岡義達著作集2」に続く

哲学書の翻訳は理解できない文章だった

2024年5月24日   岡本全勝

朝日新聞連載「人生の贈り物」、5月14日は長谷川宏さんの第11回「ヘーゲル新訳、読書会に鍛えられて」でした。

《1992年、ヘーゲル「哲学史講義」の新訳を発表。平易で明晰な訳文は画期的と大きな反響を集める》
従来の哲学書の邦訳は生硬で不自然、何度読んでも納得できない文章が多かった。それが哲学をとっつきにくいものにしたという不満があったんです。
81年から、サラリーマンや学生の人たちとヘーゲルをドイツ語で読む会を開いていました。地域の読書会でも、東京都国立市の市民講座などでも、ヘーゲルを取りあげました。
「哲学史講義」の新訳は、彼らとの語らいで鍛えられ、背中を押されたのは間違いない。日本語としての読みやすさを心がけました。逐語訳でなくわかりにくいところは砕いて訳した。「即自」「対自」「措定」「悟性」などもあえて使わない。専門家以外はイメージを抱きにくいと考えたからです・・・

指摘の通りです。私が大学生の時代は、哲学、特にドイツ系、マルクス主義などの翻訳は、「これが日本語か」と思うような文章がまかり通っていました。当初、私は私の頭が悪いのだと思いましたが、そのうちに、これは訳文が悪いんだと気がつきました。

ツバキの花

2024年3月24日   岡本全勝

市町村アカデミーの庭に、去年植えた五色散り椿。人の背丈ほどですが、きれいな花をたくさん咲かせています。ほかの植木と一緒に、係の方が世話をしてくださるのです。小鳥が来て花を食べるらしく、花びらにその痕跡があります。

自宅の鉢植えの五色散り椿は、例年に比べると、今年は花が少ないです。肥料が足らなかったのでしょうか。
玄関脇の紅ツバキは、ちらほらしか咲きません。昨夏の剪定で、切りすぎました。今年は、そのようなことのないようにしましょう。でも、すぐに枝が伸びるのです。狭い空間では、自由に伸ばしてやれなくて。

お向かいの水仙畑は満開です。我が家のチューリップは、葉を伸ばしています。寒の戻りで、桜の開花は遅れそうですね。

家のツバキが咲きました

2024年3月2日   岡本全勝

3月になりました。2月に暖かい日が続いたあと、また寒い日が戻ってきています。でも、春は近づいているようです。
ご近所の紅梅白梅は盛りを過ぎ、ミモザは今年も鮮やかな黄色い花を咲かせました。お向かいの庭の水仙は、つぼみが膨らんでいます。孫と植えたチューリップは、芽を出して伸びています。

我が家の紅ツバキは、一輪花を咲かせました。去年夏に、チャドクガ対策もあり、伸びた枝を刈り込んだので、今年はつぼみが少ししかついていません。仕方ありませんね。
近所で作業をしておられた庭師さんと立ち話をしたら、「近年はチャドクガが発生しないのです」とのこと。「気候変動なのか、自然の摂理なのでしょうか。アメリカシロヒトリも、かつてほど見かけなくなりました」と言っておられました。