カテゴリー別アーカイブ: 新居顛末記

生き様-新居顛末記

2代目の夏椿

玄関横の夏椿が、3輪花を咲かせました。先代を枯らしてしまったので、今年3月に植えてもらった2代目です。早速、花を咲かせました。土も入れ替えたのと、キョーコさんが毎日水をやってくれているので、今度は簡単には枯らしません。
先日から、小さな白い丸いつぼみが膨らんできたので、そろそろと思っていました。きれいな花なのですが、一日しかもちません。はかないところに、また価値があります。

家は配管だらけ

先日、鈴木博之青山学院大教授の「建築の骨格と循環器」(東大出版会PR誌「UP」2009年4月号)を紹介しました。実はこの論考の趣旨は、建築を、骨格と見るか循環器と見るかの、話なのです。
・・現代の建築にとっての機械とは、構造体を決定する要素であるよりは、建築の内外を制御する技術、古くさい言い方をすれば空調設備、現代風に言えば環境制御技術を意味するであろう。建築における環境工学は、いまや工事費の半分近くを占める重要な技術なのだ。冷暖房、空気清浄化、給排水、照明、音響など、建築の中を駆け巡る血管やリンパ腺などに相当する部分が、環境工学の守備範囲である。建築においては、いまや骨格よりも、循環器、血管といったフローの要素が重要であると考えられている・・
この文章を読んだ時に、「なるほど」と思いました。それと同時に、わが家を立てた時のことを、思い出しました。小さな家の骨組みができたあと、いろんな管が、引かれるのです。電気はもちろん、電話、テレビが各部屋に。そして、水道、給湯、排水管が、台所、お手洗い、風呂に。色とりどりの管が、整然と配管されます。わが家は、家の中にはガスを引き込まず、屋外の給湯器だけだったので、ガス管はなし。その代わり、将来に備えて、インターネットを通す管を、入れておきました。これは正解でした。
これらの配管を見た時、びっくりしました。これだけも、管があるのかと。さらに、道路からわが家に、それぞれの管が接続されます。電線、電話線、インターネット、ケーブルテレビ。空中だけでも、これだけの線が引き込まれました。
家というのは、単なる容れ物ではなく、いろんなサービス供給端末の集まりなのだと、気がつきました。子どもの頃、親類や近所の普請を見ていたのですが、その時は気がつきませんでした。かつて、引き家というのを見たことがあります。おもちゃの家は、ブロックの固まりですが、実際の家は、そうではないのです。動かそうとしたら、いろんな管が邪魔になります。さらに、基礎杭を打ってあるので、とても動かせませんがね。

2008.09.06

東京では、8月下旬に秋のような涼しさになったのですが、その後、暑さが戻ってきました。しかも蒸し暑く。夕方にはしばしば、豪雨になります。今日も、わが家のあたりは、夜になってから雷を伴うすごい雨で、停電もおきました。
夏の初めに、プランターから間引いたアサガオの苗を、捨てるのももったいないので、椿の根元に植えておきました。すると、椿の木にからんで伸びて、椿の枝で大きな花を咲かせています。

椿、一輪

ようやく、我が家の椿が、一輪花を咲かせました。梅もほとんど終わっている時期にです。お向かいの遅れていた白い椿は、大輪の見事な花をたくさん咲かせています。沈丁花も、強い匂いを漂わせています。去年早く咲いたご近所の桜は、改築のために切られてしまい、今年は楽しむことができません。
毎朝、ウグイスがきれいな鳴き声で、起こしてくれます。

2007.12.2

時間が経つのが早いと言えば、この家に引っ越してから、2年が経ちました。先月には、工務店に来てもらい、2年点検を受けました。なじんでは来ていますが、まだ、ふるさとのような親密さは感じませんね。お隣のダイダイの木は、この夏に青い実をたくさんつけ、黄色くなってきました。わが家の夏椿はすっかり枯れ葉になり、椿はつぼみが膨らみつつあります。チューリップの球根も植えて、準備完了。