投稿者アーカイブ:岡本全勝

増える教員の精神疾患

2021年1月9日   岡本全勝

12月22日の産経新聞が「公立校教員の精神疾患休職が過去最多 業務の増加、複雑化が一因か」を伝えていました。それによると、令和元年度に鬱などの精神疾患で休職した公立学校の教員数が5478人に上り、過去最多になりました(文部科学省、人事行政状況調査)。
精神疾患による病気休職者数は男性が2382人、女性が3096人。約92万人の全教員に占める割合は0.59%です。年代別では50代以上が最多で1789人で、30代や40代も1400人前後に上っています。若い教員だけでなく、経験豊富な先生にも多いのです。

平成30年度に精神疾患を理由に退職した公立小中高校の教員は27年度と比べ、いずれも増加しています(3年に1度の調査、学校教員統計調査中間報告)。
小学校の病気による離職者は661人、その中で精神疾患は457人です。中学校では、病気離職者は360人、うち精神疾患は242人です。

連載「公共を創る」第68回

2021年1月8日   岡本全勝

連載「公共を創る 新たな行政の役割」の第68回「日本は大転換期―どうつくるか、新しい時代の通念と道徳」が、発行されました。
前回から、日本社会の通念と道徳が、経済成長を経て変化していることを議論しています。

かつての村の暮らしには、貧しい時代の生活哲学がありました。物を大切にすることや、勤勉であることです。そして、村での教えに、明治以降は新しい意識が乗りました。「みんなで努力して豊かになろう」「欧米をお手本に追い付こう」という考え方です。それを表現した言葉が、向都離村(故郷を離れ、都会で学問や就職をすること)、立身出世(仕事などで成功し、世間に認められること)です。
しかし、この伝統的通念と道徳は、世間の変貌によって変化を余儀なくされます。伝統的な通念と道徳が、現在に必ずしも適合しません。そして、世間で生きていくための知識と判断力を、どこでも教えてもらえなくなりました。

社会の通念によって、個人の信念ができます。他方、近代科学を教えられても、多くの人が程度の差はあれ神や仏を信じています。不運にしろ幸運にしろ、人の力を超えたものを信じたいときや、科学を超えた説明を必要とすることがあります。そして、良い成果が出るようにお願いをし、占いを信じます。人間の力や自然科学を超えた存在を信じるのが、宗教です。

日本社会の低迷、経営者の高齢化

2021年1月8日   岡本全勝

12月26日の朝日新聞「けいざい+」「脱・おじさん企業文化下 マトリョーシカ現象に警鐘」から。

・・・「日本社会はなぜ低迷しているのか」
明治維新にもヒントを求めた。新しい国づくりを担ったのは、西郷隆盛や大久保利通ら30~40代だった。しかし、次第に組織の形が整うようになると、全体の利益よりも組織の利益が優先された。戦後から現在までの歩みと重ね合わせ、「再び組織の力が強まっている」と結論づけた・・・

・・・メンバーは経営者の年齢に着目した。
大企業の社長・最高経営責任者の平均年齢は、日本が63歳なのに対し、米国は58歳、欧州は55歳。若手はなかなか重要な役職につくことができない。金融庁などによると、東証1部上場企業の取締役のうち50歳未満は10%。女性も7%にとどまる・・・

賢いカラスとの闘い

2021年1月7日   岡本全勝

令和2年大晦日」で予告した、賢いカラスとの闘いについてです。
カラスが賢くなって、困っています。生ゴミ回収の朝、ゴミ袋を破って、中のものを散らかすのです。
杉並区では、カラス被害を防止するために、ゴミ袋の山にかぶせる網やカラス対策用の折り畳み式防鳥用ボックスを配っています。ところが、カラスは網を持ち上げたり、箱の蓋を開けるのです。正確に言うと、くちばしで網や蓋をずらして、ごみ袋を引き出すのです。

最近、わが家の前(6軒ほどの共同の場所)を含め、ご近所で被害が続出。朝からカラスがうるさいなあと思ったら、出勤途上に道路にゴミが散乱しています。早朝のカラスの鳴き声は、宴会の盛り上がりだったのです。
それぞれ、カラスに負けないように知恵を出しています。網や箱の蓋に板などの重しを載せて、簡単にはずらせないようにしています。そのせいもあって、最近はわが家の近くでは、カラスの宴会はなさそうです。

テレワーク、心の不安

2021年1月7日   岡本全勝

12月21日の読売新聞夕刊に「テレワーク 話せぬ不安 心の不調訴え」が載っていました。
・・・新型コロナウイルスの感染拡大で急速に広まったテレワーク。時間や場所にとらわれない柔軟な働き方として歓迎される一方、コミュニケーション不足や、仕事とプライベートの区別がつきにくいためにストレスを抱える人も増えている。心身に不調を来す「テレワークうつ」をどう防げばいいのか・・・

・・・「ずっと家にいて気持ちが晴れない。食欲不振になり、体重も減っている」「最近、仕事中に涙が出て止まらない」
人事コンサルティング会社「ピースマインド」(東京)には、在宅勤務の長期化で心身の不調を訴える相談が増えている。感染拡大で出社を控える動きが広がった当初は、在宅勤務への戸惑いや感染への不安といった声が多く寄せられたが、8月以降、相談内容の傾向が変わってきたという。
不調の原因は、テレワークならではのストレスだ。自宅で一人でパソコンに向かい、仕事の報告をしたり、指示を受けたりするのはメールやSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)が中心。職場で顔を合わせているのと違い、上司に相談するタイミングも計りづらい。そのため仕事が進まず、焦りや不安を抱えるようになってしまう。

「オフィスでは、何げない会話でコミュニケーションをとっている。相手の顔が見えないテレワークでは、定期的に話す機会をつくって、不安感や焦りを減らしていくことが大切」と同社の臨床心理士、武田英彦さんは指摘する。
企業の総務部門の担当者向け専門誌を発行する「月刊総務」(東京)が9月、全国の総務担当者を対象に調査を実施したところ、回答した255人のうち73・3%が「テレワークの方が従業員のメンタルケアが難しい」と回答した・・・