投稿者アーカイブ:岡本全勝

経験の空間

2007年1月29日   岡本全勝

読みたいと思いつつ、放ってあった「空間の経験」(イーフー・トゥアン著、ちくま学芸文庫)を、読みました。例によって、布団の中でです。
アメリカの本らしく、結構な分量があって、また、これでもかこれでもかといろんな話が出てきて、私には読みにくかったです。私の関心は、場所や風景がどうして個人と結びつくか、すなわち思い出深い場所となったり、住みやすい場所になるかです。私には、生まれ育った家の細部、家の周囲の景色、小学校からの帰り道などが、いまだに懐かしい「価値ある」場所です。それは、世間から比べると、ありふれた細々とした風景ですが、なぜか安心感をもたらします。そこを離れてもう30年以上が経つのですが。
谷村新司さんと加山雄三さんの歌「サライ」の3番の歌詞に、次のようなくだりがあります。
「若い日の父と母に 包まれて過ぎた やわらかな日々の暮らしを なぞりながら生きる。まぶた閉じれば 浮かぶ景色が 迷いながらいつか帰る愛のふるさと」。これなども、同じだと思います。ただしこれは暮らしぶりであって、場所と景色だけではありませんが。
風景や場所は、客観的な事実です。写真に撮れば、みんなに同じように見えます。しかし、そこに生きる人・生きた人にとっては、観光客や第三者とは違った意味を持ちます。経験を通じて、その空間は「意味ある場所」に変化するのです。
また、それは住民一般に広がると、住みやすい地域、あこがれの場所ともなります。もちろん、ある個人の体験や感覚と、住民一般の思いや考えとの間には、違いはありますが。桑子敏雄著「環境の哲学」(1999年、講談社学術文庫)なども、参考になります。
東京に家を建てて暮らしているのですが、ここはまだ、子どもの時のあの場所のような「親密さ」は生まれません。まあ、まだ日が浅いと言うこともありますが、人格形成期と熟年との感受性の差もあるのでしょう。

2007.1.28

2007年1月28日   岡本全勝
家のツバキが、花を開かせ始めました。つぼみはたくさんついているのですが、咲くのは今のところ一輪ずつです。ところが、先日咲いた1輪目は、花びらの先が汚くなって、きれいに咲き切りませんでした。そこで、第2輪目は、毎朝出がけに注意して見ていました。すると、つぼみのうちはきれいなのに、花びらが開き始めると黒いシミのようなものが出て、きれいに咲きそうにないのです。病気にでもかかっているのかなと、心配していました。昨秋には、チャドクガの毛虫の集団に襲われたので、その影響かとも。実家のツバキなんて、放っておいてもきれいな花を咲かせていたのに。
今日、原因が分かりました。メジロが来て、花をついばんでいるのです。たぶん、蜜を吸いに来ているのでしょうが。よく見ると、朝より午後の方が、花びらが小さく、短くなっているのです。輝くような黄緑色のメジロのつがいですから、仕方ないですね。こんな都会に、よく住んでいるものです。

2007.01.27

2007年1月27日   岡本全勝
1冊でわかる!地方公共団体のアウトソーシング手法」(地方行政改革研究会編、ぎょうせい)が出版されました。執筆者の一人によると、この本のセールスポイントは、次の通りです。
「地方公共団体のアウトソーシング手法の代表選手は、「指定管理者」「地方独立行政法人」「市場化テスト」「私法上の契約による民間委託」です。これまでそれぞれの制度について個別に解説した本は出ていますが、本書はこれらの手法について一冊でまとめて分かりやすく解説しているのが特徴です。
制度の解説に加え、実際に手法をうまく活用するためのヒントとなることを考慮して、それぞれの手法を比較検討しながら、メリット・デメリット、使い分け、留意点を具体事例とともに紹介しています。平成18年8月の「地方公共団体における行政改革の更なる推進のための指針」(地方行革新指針)や、平成18年9月の「公共サービス改革基本方針」といった最新の情報もフォローしています。また、実際に地方自治の最前線でアウトソーシングに取り組む実務担当者の気になる疑問も、Q&A形式で分かりやすく解説をしています」

副業

2007年1月26日   岡本全勝

今日は放課後、若手研究者の勉強会に招かれ、しゃべりに行ってきました。テーマは公務員制度改革です。私はその専門家ではないのですが、このHPでも発言しているので、引っ張り出されたようです。霞ヶ関には、人事の専門家はいません。私のように地方公務員と国の公務員双方の運用を知っていて、また改革案を提案している公務員は、珍しいのでしょう。大学の先生も、公務員の実情をご存じないですし。
お話しするに当たって、これまでの大学での講義や、このHPでの発言を整理しました。公務員改革議論は盛んですが、体系だって行われていません。問題点と論点を整理し、改革策を提示することは意味があると思っています。いずれ手を入れて、このHPに載せようと思っています。

新しい仕事53

2007年1月26日   岡本全勝

今日、総理が衆参両院で、施政方針演説をされました。再チャレンジ支援は、順番は2番目に取り上げられ、全文16ページのうち2ページ近くを占めていました。年末に再チャレンジ支援総合プランをまとめてあったので、それを織り込んでいただけました。プランに盛り込んだ施策は、各省がやってくれています。我々がしたのは、それらを整理しパッケージにして、提示することです。でも、12人でやっている仕事がこんなに大きく扱われると、うれしいです。ちなみに霞ヶ関には、約4万人の職員がいると言われています。職員一同、携わっている仕事の重要さを実感しました。さらにがんばらねばなりませんね。