投稿者アーカイブ:岡本全勝

外から組織を見る、純粋培養の時代は終わった

2015年5月22日   岡本全勝

日経新聞「私の履歴書」、今月は、川村隆・日立製作所相談役です。19日付けの「貴重な経験」から。川村さんは、副社長を最後に日立を去り、グループ会社の会長に転出します。その会社は規模が小さく、会社の全容がつかみやすいのです。
・・・組織の風通しも格段にいい・・・会社にとっても大事なプロジェクトであり、最初のキックオフ会議には、会長、社長も出席した。
その席で意見を募ると、驚いたことに机の後方に座る若手からどんどん手が挙がり、具体的な提案が飛び出してくる。開発の第一線に携わる彼らの意見は的確で、それをその場で次々に採用して開発日程や新製品の骨格が固まっていく。見ていてほれぼれするようなスピード感だった。
これが日立製作所なら、こんな展開にはまずならない。会長、社長の出る会議で若手が意見を言うことはほとんどなく、机の後ろに座って上層部が話すことを黙々とメモするのが関の山。「意見を言って、それが自分の上司の意見と違ったら具合悪い」と自制するのだ。
こうした経験を通じて、外から会社を見ることの重要性を痛感するようになった。日立という組織の中では当たり前の常識が、一歩外に出ると非常識に変わる・・・
・・・日立製作所とは違う企業文化に身を置くことで、経営者としての幅が広がるのだ。「純粋培養」を尊ぶ時代は終わったと思う・・
原文をお読みください。
かつて、河原春郎ケンウッド会長の話を紹介したことを、思い出しました(2007年12月15日の記事)。
・・・面白いたとえがあります。入社して「煙突」の中をはい上がり、社長や役員になって煙突を抜けパッと視界が広がる。自分は金箔をつけて出てきたと思っても、外から見ると煤だった。そんなギャップがある・・

「41年間東芝に勤めた生え抜きなのに、なぜそのギャップが生まれなかったのですか」との問いには、
・・・僕は会社では「エイリアン」でしたから(笑い)。28歳でGEに行き、「世界とはこういうもんだ」と思って帰ってきて20年、「あいつは変だ」といわれ続けた・・

賛成と反対の議論を載せる、良識ある報道機関

2015年5月21日   岡本全勝

五百旗頭先生が、「間違いなく新しいまちづくりがスタートしている。それは昨14年に本格化したが、不思議なことにメディアはあまり報道せず、したがって国民的認識になっていない」と、書いてくださいました(2015年5月21日)。先生が書いておられるように、事業が進んだり、復興が進んでも、日本のマスコミはそれを書いてくれません。逆に、うまくいかないことを中心に報道します。現地を見ない多くの国民は、それを読んで、「復興は進んでいないんだ」と思います。
ところで、河北新報の報道には、敬意を表します。河北新報は東北のブロック紙です。後期5か年事業見通しについて、どちらかといえば地方負担導入反対の論調のようです。しかし、今週3日にわたって連載したインタビューは、賛成と反対の両方の論者の意見を載せています。ありがとうございます。

5月18日、(被災地首長)佐藤仁・南三陸町長
5月19日、(元別の地域の首長)寺田典城・参議院議員
5月20日、(学者)和田明子・東北公益文科大教授

五百旗頭・前復興推進委員長、5年目の復興の評価

2015年5月21日   岡本全勝

今日5月21日の毎日新聞に、五百旗頭真・前復興推進委員長の岩手県視察結果についての寄稿が、載っていました「三陸復興の3類型 新しいまち創造、始動」。
・・・4月下旬、岩手県の三陸海岸被災地を数日かけて訪ねた。
驚いた。ついにその時が来た。この地域全体がうなりをあげてまちづくり土木工事まっさかりである。こんな広域の国土改造は久しく見たことがない。
復興構想会議議長であった私が、「率直に言って遅すぎる」と時の総理に申し上げたのは、大震災の起こった2011年の秋であった。政変に2、3カ月を空費し、被災地が冬を迎える前に槌音高く再建を始めることは不可能になったとの抗議である。問題は避難所から仮設住宅への移行であり、がれき処理であった。一体いつになれば、本格的なまちの再建が始まるのか・・・
・・・5度目の春の今、ついに本当に春がやってきた。間違いなく新しいまちづくりがスタートしている。それは昨14年に本格化したが、不思議なことにメディアはあまり報道せず、したがって国民的認識になっていない・・・
ありがとうございます。先日の「これまでの総括」(5月12日)でも公表し、このページでもたびたび書いているように、津波被災地域では着実に復興工事が進み、住宅再建の見込みがつきつつあります。ぜひ、原文をお読みください。

被災企業の奮闘、朝日新聞

2015年5月20日   岡本全勝

朝日新聞経済面で、被災した企業の復興への取り組みを紹介する連載が始まりました。5月20日の第1回目は、宮古市の「チーム漁火(いさりび)」です。このホームページでも紹介したことがあります。マスコミでも、しばしば紹介されています。イケメンのイカ王子も有名です。
30~40代の水産加工会社の若手経営者が集まって、得意分野を生かした協業を立ち上げています。ウニ、鰹、鱈、鮭、イクラ、イカとそれぞれの得意分野が違います。しかも魚種によって取れる時期がずれるので、協働するメリットが大きいのです。かつてはライバルでした。でも、それを越えて、加工と営業で協力する道を選びました。災害がなければ、生まれなかった協業です。そして、若手二世を中心とした、新しいことへの挑戦です。
詳しくは、原文をお読みください。復興庁でも挑戦事例を紹介しているのですが、この記事のような「物語」は、わかりやすいですね。ありがとうございます。

絵と映像で見る復興

2015年5月20日   岡本全勝

3月に仙台で開かれた国連防災会議の際に、内外の方に復興の道のりを理解してもらう、簡単なパンフレットと14分間の映像をつくりました。
日本語版は、こちら。英語版は、こちらで、見ることができます。
パンフレットも写真中心で、映像もわかりやすいです。公務員だけでつくったのでは、ここまでわかりやすくはなりません。お薦めです。