投稿者アーカイブ:岡本全勝

年休取得

2017年10月19日   岡本全勝

10月16日日経新聞夕刊のくらし欄は「有休 気兼ねなく取るには」でした。日本の労働者の有給休暇消化率は50%。100%のヨーロッパ各国、80%のアメリカなどに比べて、ダントツ最下位です。韓国も53%ですが。
・・・「たとえインフルエンザにかかっても出社する上席の社員の存在で、皆が有休を取れなくなっている」。地方の中小メーカーの東京出張所で働く事務職のA子さん(50代)は話す。少人数の出張所で働くのは長年同じ顔ぶれ。家族的ではあるが相互監視的でもあり、有休は取らないものという雰囲気が強い。今年A子さんが休んだのは1日、昨年も1日だ・・・
・・・日本人の有休休暇に対する感覚は独特だ。総合旅行サイトのエクスぺディアが16年に実施した28の国と地域を対象にした調査によると、有給休暇に「罪悪感」を感じる人の割合は59%と、韓国(69%)に次ぎ2位。上司が有休取得に協力的かどうかが「分からない」人の割合は32%と1位で、休暇についての職場コミュニケーション不足が浮き彫りになった・・・

今でこそ、こんなことを書いて、後輩たちに「年休取れよ」と勧めていますが。若いころはめったに休むことなく、長時間残業とともに、職場に尽くすことを誇りに思っていました。反省しています。

同じく18日の夕刊では、「パパの育休 取得の心得」が載っていました。
「取得する半年前など、早めに職場に伝えたほうがいい」というコツなど。これは、上司にとって重要なことです。どのようにして彼が欠けた穴を埋めるかを、考えなければなりません。また、自分の仕事を「見える化」しておいて、職場の上司や同僚がその仕事を引き継げるようにしておくことも、重要です。

第三次産業革命

2017年10月18日   岡本全勝

10月17日の日経新聞オピニオン欄、ジェレミー・リフキン氏の「迫り来る第3次産業革命 」から。
・・・19世紀以降、世界は2回の産業革命を経験してきた。1回目は19世紀で、中心的な存在は英国だった。2回目は米国を舞台に20世紀前半に起きた。今はそれに続く3度目の産業革命が生起しつつある。今回の産業革命は、私たち人類が地球温暖化や富の格差といった難問を克服していくうえで、大きな威力を発揮するだろう。

過去の2回を振り返ると、単なる個別の技術革新にとどまらない、イノベーションの連鎖反応が起きていたことが分かる。その結果、3つの非常に重要な分野、すなわちエネルギーとモビリティー(移動手段)、そして情報伝達の領域で同時並行的に飛躍的な変化が起き、社会の姿や生産様式を一変してしまった。
第1次革命では蒸気機関の発明によって、人手や家畜とは比べものにならない、桁違いの動力を人類が使えるようになった。その結果、大量生産に適した近代的な機械化工場が登場し、大量のヒトや物資を遠くまで運べる鉄道や蒸気船も普及した。電信サービスが商用化されたのも19世紀半ばのことだ。
第2次革命のエネルギーは電力が、最初は工場に、続いて家庭に普及した。モビリティーでは自動車が誕生し、コミュニケーション手段としては電話が注目を浴びた。この時現れた新技術は今の私たちにとってもなお身近なものだ・・・

第3次革命がどのようなものか。それは原文をお読みください。私は、情報の革命は同意しますが、エネルギーと移動手段は、「そうかな」とやや疑問です。

「第3次革命の結果、バラ色の社会が到来するのでしょうか」という問に。
・・・私はユートピア主義者ではないので、そうは言わない。逆に人類が明るい未来を手にするには、とにかく第3次革命を成功させなければいけない、と訴えたい。このまま人類が化石燃料への依存を続け、温暖化が進めば、大惨事が起きる。気温がセ氏1度上がれば大気に含まれる水蒸気は7%増え、それだけ大型のハリケーンや豪雨、洪水が増えるだろう。私の住んでいる米東海岸のボストンでも昨年は2.5メートルの積雪があり、異常気象を実感した。「環境の激変で今世紀末までに今地球にいる生物種の半分は死滅する」と予言する生物学者もいる。
もう一つの問題は富の格差だ。14年には世界で最も豊かな上位80人が保有する資産は、世界の全人口の貧しいほうの半分が持つ資産の総和に等しかった。第3次革命により貧しい人にも教育の機会が与えられ、資本力の乏しい小さな企業でも事業のチャンスが広がれば、富の格差が縮小の方向に向かうかもしれない・・・

そうですね。産業革命は技術の革命であるとともに、いえそれ以上に、社会がどのように変わったかで判断されるものです。すると、新しい技術を人類がどのように使うかによって、社会は変わってきます。
第一次革命で、農業社会から産業化社会になりました。農民から工場労働者になったのです。第二次革命では、豊かで便利になりました。勤め人がさらに増え、ホワイトカラーが増えました。大衆社会と民主主義が定着しました。では、第三次革命では、私たちの暮らしはどうなるか。それがまだ見えないのです。

リベラルの任務

2017年10月18日   岡本全勝

朝日新聞10月13日「2017衆院選 リベラルとは」、坂野潤治・東大名誉教授の「「民主化」「中道」こそ、目指した道」から。
・・・「歴史を踏まえて言葉の意味が変わっていくのは当然だ」としながらも、坂野さんは、戦後リベラルが社会の民主化を進めるという方向性を忘れているのではないかと懸念する。戦後民主主義は、憲法9条に象徴される平和主義を守ったかもしれないが、格差是正や多様性の尊重など、民主主義の課題にきちんと向き合ってきたかという問いかけでもある。
「海外に目を向けると、雇用が不安定な若者ら従来の政治ではすくい取れなかった人たちを吸引する勢力が出てきている。米国の民主党のサンダース上院議員や英国の労働党のコービン党首らがそうだ。だが日本の政党や政治家の動きは鈍いと思う」
「日本の政党政治が9条堅持か否かといった戦後民主主義をめぐる対立に終始するなら、政治と社会との乖離(かいり)が進んでしまう。今回の選挙の結果、仮に安倍1強政治が終わったとしても、この対立が続くだけなら意味がない。リベラル勢力に課された問題だ」・・・

かつての同僚たち、国際舞台での活躍

2017年10月17日   岡本全勝

麻生太郎・副総理が訪米して、ペンス副大統領と日米経済対話に臨みました。
副総理の左右に、日本政府の関係者が並んでいます(NHKニュース)。財務省からは浅川雅嗣・財務官(副総理の向かって右隣)。外務省からは山崎和之・外務審議官(副総理の左の佐々江大使の隣)。経産省からは柳瀬唯夫・経産審議官(山崎君の隣)です。それぞれ事務次官級の役職で、国際関係を担当しています。この3人は、麻生内閣の総理秘書官仲間です。
農水省からは、松島浩道・農水審議官(浅川君の隣)が出席していました。松島君は大震災直後に、被災者支援本部で活躍してくれました。
半ば偶然で半ば必然ですが、かれらがそろって麻生元総理の横で仕事をしています。かつての同僚たちが活躍している姿を見ると、うれしいですね。