連載「公共を創る」第99回

連載「公共を創る 新たな行政の役割」の第99回「広がる企業の役割」が、発行されました。

社会貢献についての企業戦略が、慈善活動から社会的責任を果たすことへ、さらには積極的に社会課題を解決しようとすることへ変化してきました。そのいくつかの例を紹介しました。
また、企業と行政との連携「官民連携」も増えてきました。ここで言う官民連携は、公共施設の建設や運営に民間活力を活用するものだけでなく、企業が自治体と組んで地域の課題に取り組むものです。その特徴的な例を紹介しました。そのほか、企業と非営利団体の協働もあります。
ここから見えることは、「餅は餅屋」です。行政、企業、非営利団体それぞれが得意な分野を受け持つのです。官と民が区分され対立する公私二元論ではなく、3つの存在が協力して社会を支える官共業三元論を基本とすべきです。

記事で紹介したいくつかの例を、載せておきます。
(社会起業家)
認定NPO法人フローレンスは、病児保育問題に取り組んでいます。https://byojihoiku.florence.or.jp/
有限会社ビッグイシュー日本は、ホームレスに仕事の機会を提供しています。https://www.bigissue.jp/
ユニファ株式会社は、保育園や幼稚園の生産性向上に取り組んでいる会社です。https:/nifa-e.com/company/
リノベーター株式会社は、単身高齢者、外国人、生活保護受給者など住宅を借りることが困難な人に対して低廉な家賃で部屋を貸し、必要がある場合には生活や就労相談、さらには地域住民ともめないための調整を行っています。京都府=https://rennovater.co.jp/about-rennovater/
株式会社ヘラルボニーは、障がい者の経済的、社会的な自立と尊厳を実現することで、障がい者への偏見をなくすことを目指しています。障がい者が描く絵などを、ポスター、バッグ、服飾雑貨にデザインし、製作販売して、障がい者にも十分な対価を支払います。岩手県=https://heralbony.com/
ココホレジャパン株式会社「ニホン継業バンク」は、地方の零細企業の跡継ぎを探し、引き合わせるサービスです。岡山県=https://keigyo.jp/

(官民連携、民民連携)
あいおいニッセイ同和損保「地域活性応援サイト」。https://adclub.jp/creation.html
特定非営利活動法人「放課後NPOアフタースクール」は、多くの企業と協働して、学童保育でさまざまな学びと遊びの機会を提供しています。https://npoafterschool.org/activities/afterschool/

何と、連載はこれで99回です。次回で100回になります。