展覧会巡り

先日、キョーコさんのお供をして、上野の展覧会に行ってきました。
一つは、東京都美術館で開かれているボストン美術館展。紹介文にあるように、絵画や彫刻、宝石や磁器、能装束など、古今東西の権力者に関わる多彩な作品が並んでいます。「日本にあれば国宝」とも言われる「吉備大臣入唐絵巻」と「平治物語絵巻 三条殿夜討巻」も展示されています。「三条殿夜討」は、すばらしいですね。お勧めです。
東京でこれだけのものを一度に見ることができることは、うれしいことです。古今東西の至宝を集め展示するだけでなく、それを貸し出して「よい商売」をしているのでしょうね。美術品を作ることと、集めることは、財力の証の一つです。

隣の部屋で、「フィン・ユールとデンマークの椅子」をやっていたので、これも見ました。家で使う、座り心地のよい椅子を探しているのですが、なかなか気に入ったのが見つからず。そのような関心からも、見ようと思いました。
いくつも良さそうな椅子が並んでいますが、日本家屋であるわが家、そんなに広くない部屋に置くには、難しいものがあります。
最後の部屋で、実際に座らせてくれます。これは、よかったです。ポスターにも使われている「イージーチェア No.45」は、良さそうでした。係員に聞きましたが、それは展示されているだけで、座ることはできませんでした。

もう一つは、東京芸大美術館の「日本美術をひも解く―皇室、美の玉手箱」です。宮内庁三の丸尚蔵館が収蔵する皇室の名品と、東京藝術大学の所蔵品が並んでいます。歴史の教科書に出てくる「蒙古襲来絵詞」、伊藤若冲の「動植綵絵」など。これもよい作品が並んでいます。