年別アーカイブ:2021年

連載「公共を創る」第89回

2021年8月6日   岡本全勝

連載「公共を創る 新たな行政の役割」の第89回「社会の課題の変化―仕組みを変えれば国民の意識も変わる」が、発行されました。

前号(7月29日)に引き続き、安心提供手法の変化を説明しています。大量の非正規労働者を生む日本の雇用慣行をどのように変えるか。これは、諸外国に手本があります。
孤立問題は、そのような状況を生み、追い詰める社会の仕組みと意識にも問題があります。複線型社会をどのようにつくるか。そして、つまずいた際にどのように対処するか。
これまでの公共サービス提供手法では、限界があります。社会の仕組みや国民の意識を変える必要があるのです。では、それはどのようにすればよいのか。働き方改革などの仕組みの変更と、教育に期待します。

吉川一義著「『失われた時を求めて』への招待」

2021年8月6日   岡本全勝

吉川一義著「『失われた時を求めて』への招待」(2021年、岩波新書)を読みました。
20世紀最大の小説とも言われるプルーストの「失われた時を求めて」。挑戦された方も多いでしょう。
かくいう私も、若い時に分厚い翻訳を買って、早々と挫折しました。冒頭の主人公がベッドの中で長々と思い出にふけるように、そこから前になかなか進めませんでした。
で、吉川先生の本を読んで、まずは概要をつかむことにしました。なるほど、そのようなことが書いてあって、このように読むのだということがわかりました。

案内書は重要ですね。この本を読まずに小説に取り組んでも、あらすじを追うのに精一杯だったでしょう。
さて、小説本体には、いつ取り組むでしょうか。なにせ長編ですからねえ。

黒江・元防衛次官の回顧談4

2021年8月5日   岡本全勝

黒江・元防衛次官の回顧談3」の続きです。
失敗だらけの役人人生(追補5)」「失敗だらけの役人人生(追補6)」は、平成以降のわが国を取り巻く国際安全保障環境の変化と、国内の政治経済状況が極めて流動化したことを、体験として書いています。それまでの通念、常識が通用しなくなったのです。

北朝鮮工作船との銃撃戦、北朝鮮のミサイル発射、中国の挑発、自衛隊のイラク派遣撤退といった事案への対処とともに、総理官邸、安全保障・危機管理室の様子、イラク現場の緊張感が書かれています。
日本の安全保障環境と防衛省の仕事が、急速に変化したことがよくわかります。また、政府内部でどのように対応されているかも。これらも余り活字になっていません。貴重な証言です。

ドルショックから半世紀

2021年8月5日   岡本全勝

8月2日の日経新聞オピニオン欄、藤井彰夫・論説委員長の「1971年真夏の衝撃 米中とドル、教訓今も」が勉強になります。若い人には歴史でしょう。一読をお勧めします。

・・・新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言下の東京五輪大会の開催。2021年の夏は日本人にとって忘れられない夏になるだろう。
今から50年前の1971年の夏もそうだった。キッシンジャー米大統領補佐官(国家安全保障担当)が極秘に中国を訪れ周恩来首相と会談。それを受けて7月15日にニクソン大統領は翌年の訪中を電撃発表した。1カ月後の8月15日、ニクソン氏は日曜夜の緊急テレビ演説で金・ドル交換の停止を宣言した・・・

あれからもう半世紀も経つのですね。私は高校生でした。キッシンジャー補佐官の極秘交渉で、ニクソン大統領が訪中することは、それなりの衝撃を持って受け止めました。
しかし、ドルショックの方は、それがもつ意味はわかりませんでした。まず為替相場の意味がわからず、「円高になると、1ドル360円が例えば200円になる」と聞いて、「なぜ円「高」といって、下がるの」という程度の認識でした。

この記事にもあるように、日本政府の関係者も何が起きるのか、よくわからなかったようです。
1ドル=360円で守られていた輸出産業が、変動相場の波に洗われることになりました。一つの経済的「開国」だったのですね。
現在では、定時のニュースで、円ドル相場と株式市場の動向が伝えられます。しかし、それまでは、1ドル=360円に固定されていましたから、円ドル相場のニュースはありませんでした。
日経平均株価を定時のニュースが伝えるようになったのは、いつからでしょうか。かつて気になって、NHKに問い合わせたのですが、「いつから報道するようになったかは、わからない」との回答でした。

別世界のようなスロベニア風景

2021年8月4日   岡本全勝

今日は趣向を変えて、涼しげで雄大な風景をお見せします。
どこだと思いますか。スロベニアです。どこにある国か、ご存じない方も多いでしょう。中央ヨーロッパ、旧ユーゴスラビアです。イタリアのベニスの東といったら、位置はわかるでしょうか。しばし、日本の蒸し暑さを忘れてください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

写真は、松島浩道・駐スロベニア大使の提供です。