年別アーカイブ:2019年

戻りつつある福島への旅行

2019年11月20日   岡本全勝

大震災以来、福島への旅行客が減っていました。徐々に、元に戻りつつあります。一般の方に比べ戻り方が遅かった、教育旅行(修学旅行など)も、約7割まで戻りました。「NHKニュース」。

もっとも、まだ7割しか戻っていないと言うことです。
福島の修学旅行といえば、会津若松市の鶴ヶ城が有名です。そして、会津地方は、原発事故による放射性物質の影響はありませんでした。しかし、多くの学校が、旅行をやめました。
話を聞くと、父兄の中に少数でも反対する人がいると、先生たちも無理をしないとのことです。残念ですが。
全く問題ないことを皆さんに理解してもらい、旅行客が元に戻り、さらに増えることを期待しています。

第一原発と第二原発視察

2019年11月19日   岡本全勝

今日は、東電福島第一原発と第二原発を視察してきました。

第一原発は、かつてのような服や靴下を着替え面体をつけることはなくなり、多くの場所で普通の工事現場になっています。
3号機の使用済み核燃料の取り出しが進んでいます。また、第1号機と第2号機では、燃料取り出しのための準備工事が行われています。
燃料取り出しの次に、溶け落ちた燃料の取り出しをします。これには、難しい技術と長期間の作業が必要です。

第二原発は、全く問題ない原発ですが、廃炉が決まっています。技術的には第一原発より難しくないようですが、同時に二つの原発の廃炉作業は難しいでしょう。

これから30年40年もかかる作業です。すると、作業の工程管理と共に、技術者の確保、それを管理する職員の養成が重要です。あの大事故を知らない世代に、この作業を引き継ぐことになります。
そして、作る作業は喜びがあることに比べ、壊す作業は元気が出ません。しかし、作業員の皆さんには、例のない難しい作業に取り組んでいる、世の中のためになるという意識で頑張ってもらいたいです。

南相馬市で復興の協議

2019年11月18日   岡本全勝

今日11月18日は、南相馬市で「復興・再生に向けた協議」の場に出席しました。
市の南側、3分の1を占める小高区の避難指示が解除されてから3年あまり。関係者の努力のおかげで、住民も賑わいも戻りつつあります。しかし、まだ大震災の前の状態には戻っていません。「市の資料p9

他方で、戻らないと決めている人もいます。住民の帰還を進めるだけでは、賑わいは戻りません。また、戻った人も高齢者が多く、若い人に住んでもらうことが課題です。

政府と県は、官民合同チームによる産業再開と、イノベーションコースト構想で、これまでにない、またほかの地域ではないような支援を続けています。それらに加えて、今後どのような対策を打つかが、次の課題になっています。

人は物語を求める、2

2019年11月18日   岡本全勝

人は物語を求める」の続きです。
人は、ある出来事を見て、物語やいきさつの中に置いて理解しようとします。それだけでなく、自分にとってどのような意味があるかを考えます。

病気も医学で説明がつき、事故も因果関係によって説明できます。しかし、その説明に納得しながらも、人はそれだけでは納得しできないのです。
「なぜ私だけが、このような病気になるのか(他の人は健康なのに」「なぜ、あの人が事故に遭うのか(他の人は無事だったのに」。そこには、医学や事故の因果関係による説明だけでなく、「何か意味ある説明」が欲しいのです。
因果関係による説明を「理解」できても、意味ある理由付けをしないと「納得」できないのです。

そしてその際には、偏向が働きます。「自分は優れている」「自分だけは特別だ」と思いたいのです。
子供が、ヒーローに憧れ、自分をそのヒーローと思い込んで、わくわくします。子供だけでなく、大人も人事評価の際に、自分のことを5割増しに、他人のことは3割引で評価するという傾向があります。そうです、人は自分を中心に物事を考えるのです。
他人が病気になると「かわいそうに。どこかで病気をもらったか」と同情しつつも、他人事です。しかし、自分が同じ病気にかかると、「なぜ私が病気になるのか」と落ち込み、その理由を探そうとします。そして病原菌が原因とわかっても、納得できません。
「何か悪いことをしたかな」さらには「前世で悪いことをしたか」とまで悩みます。

他人がずるをしていることに対して、腹が立つことも同様です。「私はこんなに正直に努力しているのに。あいつはずるをして、うまくやっている」。
すると、ずるをしている人に対して、厳しく当たることになります。その人に罰が当たると、喝采します。週刊誌が売れる、スマホで悪口が拡散するのも、この性質によるのでしょう。

このような、物語を作る、自分を中心に考える、何か「原因」(因果応報の説明)がないと納得しないことは、サルから進化する過程で脳が身につけたものなのでしょう。

職員が仕事に頑張っている、けど

2019年11月17日   岡本全勝

後輩職員と話をしていて、思うことがあります。
本人が「××の件で頑張っています。こんな成果を上げました」と報告してくれます。良くやっていることは、私もうれしいです。「よかったね。さらに頑張ってね」と応援します。

ところが、何か変だなと思うことがあります。確かに彼や彼女は良くやっていて、成果を出しているのですが。「その仕事って、能力あるあんたが頑張るような内容かね」と思うことがあるのです。
「そんな仕事は、適当に片付けるか、暇な人に任せて。あんたは、もっと重要な仕事をした方が良いよ」と助言したいです。でも、与えられた仕事を一生懸命やっている彼に、そのようなことを言うのは残酷です。そして、それは彼の責任ではないのです。

問題は、有能な職員にさほど重要でもない仕事をさせている、上司にあります。
職員は、与えられた仕事をきちんとやらないと、評価が低くなります。もし彼が勇気と説得力があるなら、上司に対して「この仕事は止めましょうよ」と意見するでしょう。しかし、多くの職員はそんな勇気はないでしょう。ある仕事を止めるとか手を抜くことの判断ができるのは、上司です。

私が若い頃、ある先輩が「この仕事はさほど重要でないので、私の代で止めましょう」と、上司に意見したことがありました。その話を聞いて、びっくりしました。
当時駆け出しの私は、与えられた仕事はきちんとするもの、前任者より丁寧にやることと考えていました。そして、私が担当している仕事は「重要なのだ」とも。
しかし、先輩の話を聞いてなるほどと思い、私もそのような立場になったら、同じようにしようと肝に銘じました。また、止められない仕事でも、どうしたら手を抜くことができるかを、常に考えていました。早く片付けて、帰りたいですよね。

上司になったときは、部下に「その仕事はもっと手を抜けないのか」と質問するようにしました。
あなたも、前年通りの仕事をする際に一度立ち止まって、それが重要か、もう止めても良いかを考えてみてください。その際に、上司に言わずに1人で手を抜いたら、減点の評価をもらいますよ。気をつけてください。