公共政策論も、第8回目。今日は、本山智之 ・三井住友海上火災保険公務開発部長にお越し頂き、企業の社会的役割を話してもらいました。
民間企業が社会で果たしている役割、特に保険会社が社会のリスクを軽減している役割を話してもらいました。特に、近年企業が力を入れている、社会的課題解決への取り組みです。
学生たちが、就職活動以外で、企業の幹部から活動の実態を聞くことは、多くはないでしょう。さらに、社会を支えているという観点からは、まずはないと思います。
公共政策論も、第8回目。今日は、本山智之 ・三井住友海上火災保険公務開発部長にお越し頂き、企業の社会的役割を話してもらいました。
民間企業が社会で果たしている役割、特に保険会社が社会のリスクを軽減している役割を話してもらいました。特に、近年企業が力を入れている、社会的課題解決への取り組みです。
学生たちが、就職活動以外で、企業の幹部から活動の実態を聞くことは、多くはないでしょう。さらに、社会を支えているという観点からは、まずはないと思います。
今日は、慶應大学で地方自治論Ⅰの第8回目の授業でした。
国と地方の関係、地方分権の話をしました。2000年の分権改革も、もう18年も前の話です。20歳の学生にとっても、はるか昔の話です。
機関委任事務を説明しても、「かつて、こんな仕組みがありました」となります。でも、国と自治体との関係が「上下の関係」であったものが、「対等の関係」になったことを説明するには、触れないわけにはいきません。
ところで、授業の最初に、前回学生が書いた質問に答えます。なかなか良い質問があります。170人分を読むのは時間がかかり、そこから良い質問を選ぶにも労力が必要です。しかし、私の一方的な説明ではわからなかったこと、本を読んでもわからないことが指摘されているのですから、それに答えることは、効率的な学習になるはずです。
日経新聞夕刊コラム第22回「内閣官僚」が載りました。今回は、本業の話に戻って、官僚論です。
連載を読んでいる方からは、最近の私生活編について、「カルガモが良かった」「仏像、私も好きです」という反応があったのですが。まあ、硬軟織り交ぜてと、お許しください。
政治主導、そして内閣(官邸)主導が進むと、官僚の役割が変わるとともに、その養成も変える必要があるでしょう。もはや、これまでのような、各省で完結する官僚人生、官僚の人事管理は、基本モデルになりません。
既に、課長になるまでに、ほかの省などを2か所経験させる決まりがあります。視野を広げるためにも、よその釜の飯を食べる必要があります。それとともに、内閣官房を支える官僚たちを、育てる仕組みが必要なのです。
私の経験を基に、書きました。
昨日6日、東京地方は梅雨入りしました。
夜、家の前まで帰ってくると、道の真ん中に握り拳大のものが。近づくと、カエルでした。さらにその近くに、小ぶりなカエルがもう1匹。
このままでは、車にひかれるので、お向かいのSさんちの庭に誘導します。ここのお庭は、広くて草木も多いです。
しかし、2匹は散歩が好きらしく、なかなか庭に入ってくれません。キョーコさんと二人がかりで、追い込みました。途中で、Sさんも出てきていただいて。
もうそろそろ出る頃だと思って、2週間前の日経新聞夕刊コラムに「高円寺のカエル」書きました。
単線、系統樹、網の目3の続きです。今回は、網の目的見方の拡大です。
生物学の考えを参考にして、単線・系統樹・網の目という思考では視野が狭いという例を挙げます。生物はたくさんの相互関係の中で生きているということです。
その代表例が、「マイクロバイオーム」です。
人間の体内や皮膚に、何兆もの微生物が住んでいるのだそうです。体にある細胞の9割が微生物で、体重の3パーセントを占めているそうです。常在菌とか細菌相と呼ばれています。
いくつもの本が出版されていますが、私は、ロブ・デサールほか著『マイクロバイオームの世界――あなたの中と表面と周りにいる何兆もの微生物たち』(2016年、紀伊国屋書店)を読みました。
細菌は皮膚や内臓などに群集で生息し、特有の生態系を形成しています。この群集は、消化や免疫など人間の生存に不可欠な機能を提供し、遺伝子にも影響を与えているのです。「細菌は病気の元、手をよく洗いましょう」と教えられましたが、これらの細菌群を滅菌してしまうと、逆に健康を損ねることがあるのです。すなわち、単純に細菌=悪玉ではなく、共生しているのです。
「主体は環境に影響される」ということですが、環境同士が依存関係にあるということです。
マイクロバイオームまで行かなくとも、生物多様性はこのような考えを示しています。
かつて、ウィルソン著『生命の多様性』(1995年、岩波書店)を出版直後に読んで、感銘を受けました。
様々な生物が、ほかの生物と競争しつつ、また隙間を見つけて生息しています。それらは、単純に生物Aが生物Bを食べるだけでなく、様々な食物連鎖と天敵・共存関係にあります。ある害虫を駆除したら、ほかのところで影響が出てくるのです。奄美諸島でハブを駆除するためにマングースを放ったら、マングースはハブを食べずに、もっと弱いアマミノクロウサギを食べたとか。
人間の社会もそうです。人たちの間に、さまざまな関係が成り立っています。その際に、ある部分だけを「改革」しても、想定したとおりの結果になるとは限りません。大多くの場合、「副作用」があるのです。それらを想定に入れた上で、改革を議論しなければなりません。そして、私たちが考える関係以外の「意外なつながり」がたくさんあって、思ってもいない余波が出るのです。
共産主義にしたら、人は平等になると考えた人がいました。結果は、働いても働かなくても同じなら、人は働かなくなり、効率が落ちるとともに、発展が遅れました(少し論理が飛躍していますね)。