年別アーカイブ:2017年

新著の反応8

2017年4月11日   岡本全勝

明るい公務員講座』の3刷りが出ました。結構売れているということですね。ありがとうございます。内容は変わっていませんが、私の経歴に「慶應大学法学部講師」を加えました。

ある人の評価。
・この本の良いところは、「いちばん常識的なところ」が書いてあることです。それは、誰も意識的に説明してくれません。
→それを狙ったのです。

別の人からのお便り
・大病を患い休職した時期があり、落ち込んだ時期がありました。第20講の言葉に、まずはゆっくり養生することが肝要とあり、改めて認識し励まされました。ありがとうございました。
→人生も仕事も、長いですよ。短距離走ではありません。

神戸新聞3月19日書評欄
・・・著者は、県庁の事務員に始まり自治体と国でさまざまなポストを経験、事務次官まで務めた”教え魔”。本書でも、38年の公務員生活で得た仕事の勘所を惜しげもなく伝授している・・・追求するのは、公務員の仕事に欠落しがちなこと、すなわち「徹底した合理性」だ・・・
→「教え魔」。その通りですね(苦笑)。

欧米の大手メディアの日本語版ニュースサイト

2017年4月11日   岡本全勝

4月8日の朝日新聞に「日本語サイト、開設続々」という記事が載っていました。
・・・欧米の大手メディアの日本語版ニュースサイトが次々に誕生している。公共放送、経済紙、通信社。米大統領選など世界中が注目する国際ニュースが近年多いことや、東日本大震災の発生が、日本語読者の海外ニュース需要を高めているとの見方もある・・・

日本のニュースなら日本の報道機関の方が充実しているでしょうし、海外ニュースなら通信社の配信か日本人特派員の記事で良さそうなものです。なぜか。
・・・ロイターの下郡さんと、WSJの西山さんは「日本の読者は日本が世界にどう見られているのかをとても気にする」と口をそろえる。11年の東日本大震災と原発事故が閲覧者増の一因になったとも指摘する。下郡さんは「日本メディアが政府の主張をそのまま伝えているのではないかとの不満もあり、海外から福島に入った記者の記事がよく読まれた」と振り返る・・・
・・・BBCの加藤さんは、日本の報道機関との立ち位置の違いを指摘する。「例えば日本のメディアが米国政治を報じる際には、TPPや安保などで日本にどんな影響があるのかが何よりも大事になる。我々は、日本では報道されない情報に価値を見いだしている」
在英ジャーナリストの小林恭子さんは「海外ニュースが日本語でそのまま読めるのがだいご味。学者やビジネスマンの情報収集にも便利だ。日本メディアも、ニュースに多様性を持たせることが求められているのでは」とみる・・・

日本は島国であることとともに、日本語が一番の「非関税障壁」だと私は考えています。商品はその壁を越えますが、報道、教育、研究などは、日本語の壁に守られ「鎖国」「ガラパゴス」状態でも生きてこれました。高等教育を、英米仏以外の自国語でできる国は少ないのです。多くの国で指導者層は英語でニュースを見ています。日本でも、自然科学研究分野は、日本語の壁を越えて海外へ打って出ています。
新聞社、大学、霞ヶ関が、日本語で守られた代表例です。報道で、日本語の壁をこのような形で乗り越えるとは想像していませんでした。

家庭内事件

2017年4月10日   岡本全勝

読売新聞が、4月2日から「孤絶 家庭内事件」を連載しています。初日の記事には、子供の障害や病気に悩んだ親が、子供を手にかけてしまう殺人・心中事件が相次いでいることを紹介しています。
2010年からこれまでに起きた50件を分析したところ、加害者の7割が65歳以上です。子供(といっても成人、かなりの年齢です)の引きこもりや暴力に悩み、しかし周囲の支援を受けられず、介護疲れや将来を悲観して、親が子供を殺すのです。読んでいて、悲しくなります。そして、もし自分もそのような状況になったら、どうするか。
相談するところがない、どこに相談したらよいかわからないのです。
これまでは、各人の各家庭の問題だと片付けられていました。しかし、社会が考えなければならない新しいリスクです。行政による相談窓口をつくる必要があります。

日本政治の運用の特殊性

2017年4月10日   岡本全勝

日経新聞の連載「日本の政治 ここがフシギ」を紹介しました(4月6日)。第3回(4月7日)は「議員縛る党議拘束 審議空洞化のリスク」、第4回(4月8日)は「「劇的」遠い党首討論 国民巻き込む力なく」でした。
それぞれ原文を読んでいただくとして。明治以来、西欧先進諸国をお手本に、立憲政治、内閣制度、代議制などを導入しました。それは成功したのですが、その後の運用は、いくつかの部分で独自の発展を遂げたようです。制度の輸入で満足したようです。
そして、研究者も「制度の輸入と解説」には熱心でしたが、運用までは研究の視野に入っていなかったようです。それは、研究対象が「書かれたもの」だったことにもよると思います。
すべてを西欧のまねをするべきとは思いませんが、運用のどこが異なり、それはどのような意図で、そしてどのような長所と欠点を持っているのかを、検証すべきだと思います。

よく働きました

2017年4月9日   岡本全勝

先週もよく働きました。
月曜と火曜日は、1泊2日で福島勤務。水曜から金曜までは、東京での通常業務のほかに、大学での授業が始まりました。その準備が結構大変です。大学ではこれまで何度も講義を持ったのですが、毎回初めは気を遣います。学生の反応を確認して、軌道に乗るまで、落ち着きません。
金曜日は、午前に大学で授業。終わったら新幹線で仙台に移動し、カナダの経済界の人を相手に講演。土曜日は、総理と福島の復興を視察しました。東北新幹線を3往復ですね。夜の異業種交流会もあって、準備の時間を確保できないのです。自業自得ですが(苦笑)。

今日日曜日は、遂に早起きをして、大学の授業の準備。週に2コマは大変です。しゃべる内容は考えてあるのですが、講義ノートをつくって、それをレジュメに作り替え、あわせて配付資料をつくらなければなりません。
久しぶりの講義なのと、特に公共政策論は私独自の内容なので、資料はほぼすべて新調です。レジュメと配付資料は、学内のインターネットを使って学生に配布しようと考えているのですが、なかなか円滑にできません。金曜日に学内で試行したら、うまく行かず。大学職員の助けを借りてもダメ。結論は、学内のインターネットに2系統があって、それぞれにIDが違うのです。やれやれ。新幹線の時間が迫っていたので、断念しました。
今朝も自宅で作業を始めたら、パソコンで読み取った図表のデータが行方不明になって、パソコン中を捜索したり。慶應大学のインターネットに載せる手順に戸惑ったりと、初心者ならではの苦労をしています。役所の業務なら、若手職員を呼んで、「お願い・・」で済むのですが。

ひとまず、水曜日の「公共政策論」の準備は完了。12日は初日なので、資料は印刷して配りましょう。それは、当日早く登校して作業しましょう。さて、何部印刷しますかねえ。月曜と火曜日は福島勤務なので、何かと都合が悪いです。金曜日の「地方自治論」も、ほぼ準備ができました。
やれやれと思ったら、連載「明るい公務員講座」の原稿が、締めきりに間に合いそうにありません。どうしましょうか。2つの授業と連載とで、3つの内容が頭の中で混線するのです。とほほ・・・。