年別アーカイブ:2017年

連載を振り返って4

2017年11月13日   岡本全勝

体験談を文章にするのは難しい

なぜ、これまでこのような本がなかったか。
連載で書いたことは、学問的研究で発見されるような「大それたこと」ではありません(研究の対象になるとは思いますが)。そして、学者や研究者は、職場での経験をしていません。経験談は書けないのです。

経験者なら書けるか。そうでもないのです。
先輩も、見よう見まねで身につけたので、理屈としては理解していません。体験談として具体事例は語ることができるのですが、それを普遍化して文章にするのは、意外と難しいです。だから、飲み屋で後輩たちに体験談を語ることはできても、研修所で話すとなると、何をしゃべったらよいか苦労するのです。

私もすべての職場、すべての場面を経験したわけではありません。しかし、多くの公務員より、幅広くまた難しい仕事を経験しました。
一つは、県庁と中央省庁で、さまざまな職場を経験することができました。そして、平職員から課長、そして総務部長や事務次官まで経験しました。
もう一つは、その過程で、むつかしい事案も経験しました。よい上司とともにそりの合わない上司に仕え、素晴らしい部下と困った部下を持ちました。自らも仕事に悩み、悩む職員を見てきました。
この世界で、他の人より少し広い経験をした私が、書いて伝える価値はあるだろうと思ったのです。

また、山登りに例えてみます。
もし、頂上までのまっすぐな一本道があったとして、それを登った場合。あるいは、ロープウェイで頂上まで運んでもらったとしたら。それでは、いろんな登山道を上る人たちの苦労は分からないでしょう。いろんな道を歩き、迷ったり、苦労したことが、後輩たちに助言をできる蓄積になりました。

困った客

2017年11月12日   岡本全勝

NHKのウエッブニュースに、「悪質クレーム 流通業で働く人の7割が経験 初の実態調査」(2017年11月9日)が載っています。
とんでもない客が、たくさんいるようです。クレーマーが問題になっていますが、小売業ではそれが特に現れるのでしょうね。困ったものです。
役所にも来られます。学校でも、モンスターペアレントが大きな問題になっています。
「お客様は神様です」という言葉が、間違って理解されているようです。

慶應義塾大学、地方自治論Ⅱ第7回目

2017年11月12日   岡本全勝

10日金曜日は、慶應大学で地方自治論Ⅱの第7回目でした。先週は祝日で休みだったので、リズムが狂いますね。
講義は、調子が出て来ました。レジュメと資料は印刷して配布しますが、ポイントは黒板に書きながら説明します。これが、学生によくわかってもらえる方法のようです。
資料を配って説明するだけでは、眠くなるでしょう。板書だけでは、「私の字が読めないところ」もあるでしょう。それにしても、小学校や中学校、高校の先生方は、黒板に、丁寧にきちんとした文字や図表を書いておられましたね。

前回から、日本経済の中での政府の役割を話しています。
今回は、中央政府と地方政府の、予算の大きさ、その内訳、両者の関係を解説しました。国の予算編成の仕方や、地方財政計画を見積もる方法なども。
これは、学生諸君には初めて知ることだったでしょう。「国の税収がこれだけも地方に交付されていることを知りました」「国の直接の歳出って、少ないのですね」といった感想が多かったです。
では、なぜこのような仕組みが必要か。それについては、次回詳しく説明します。
「こんなに借金して、大丈夫ですか」という質問も多かったです。これも、12月には説明しましょう。

学生諸君
授業で教えた新聞の読み方は「わかる日経」を参考にしてください。例えば、読むのにかけている平均時間は30分、20%の人は15分です。p14左下。

大熊町復興拠点計画認定

2017年11月11日   岡本全勝

11月10日に「大熊町特定復興再生拠点区域復興再生計画」を認定しました(概要)。9月に認定した双葉町に続くものです。
この2町は、まだ全町避難が続いています。両町で復興拠点の計画ができたことで、すべての被災市町村で復興に着手することができました。

両町の多くの区域は、事故直後、放射線量が高く「帰還困難区域」とされました。当分の間、人が住めないと判断し、土地や建物について全額を賠償し、また故郷を失うことの精神的賠償も支払われました。
その後、放射線量が予想以上に低下し、また除染の効果も分かってきました。
住民の「戻りたい」「ふるさとを取り戻したい」という思いに応えるために、放射線量の低い地域に拠点を作り、町の復興の起点としようというものです。
それぞれの町の面積の約1割の区域です。着実に作業を進めていきます。

ほかにも、避難指示が出ている区域がある町村があります。それらについても、関係者で計画作りを進めています。

新ホームページ1周年

2017年11月11日   岡本全勝

このホームページに移行して(2016年11月11日)から、1年が経ちました(ホームページの履歴)。

新しいソフトウェアにしてもらって、便利になりました。自宅のパソコンでなくても、加筆できるようになりました。福島勤務の日は、ホテルに持ち込んだ携帯パソコンで、加筆しています。また、書きかけの原稿をためておいたり、投稿の予約も可能です。
松島樹哉・株式会社BREASTO社長に、感謝です。何かと困ったときにも、相談に乗ってもらっています。彼を見つけたことが、大正解でした。

訪問者(カウンター)も順調に伸びて、266万人です。個人的な思いにお付き合いいただき、ありがとうございます。
毎日書いていると、1年が経つのは早いですね。実は、2016年10月分の記事を、まだこのホームページに移していません。「そのうちにしなければ」と思いつつ、先送りしています(反省)。