年別アーカイブ:2017年

連載を振り返って6

2017年11月20日   岡本全勝

職員の延長に課長はない

ところで、中級編(課長編)は、初級編(職員編)の延長ではありません。よい職員の延長によい課長があるわけではないのです。これは、意外と認識されていません。

ビジネス書には、よい職員になるための心構えや技術が書かれています。しかし、それを実践するだけでは、よい課長になれないのです。
職員みんなが、よい職員になるわけではありません。職場には、出来の悪い職員も、困った職員もいます。課長は、そのような職員も相手にしなければなりません。それは、「よい職員になるための本」には、書かれていないのです。
「先輩談」もよい話ばかりで、都合の悪い話は出てきません。

不都合な事実に目を背け、きれい事だけで、課長が務まるわけではありません。そこで、2:6:2の法則を書きました。また、出来の悪い職員の評価や指導についても書きました。

さらに、生産性の低さと、その改善策を述べました。
日本の労働者の生産性が先進国の中で低いことは、しばしば報道されています。残業時間が長く、休暇も取らず、労働時間が長いことも。
公務員の職場も、例外ではありません。それどころが、他の職場に比べても、生産性は低い方でしょう。とにかく、無駄が多いのです。頻繁な会議、しかもそこでは決まりません。部下に任せっきりの上司。どうしてよいかわからずに悩む部下・・・。
多くの管理職が、責任を果たしていないのです。これについても、厳しいことを書きました。しかし、私が新事実を書いたのではなく、多くの関係者が分かっていながら放置していることでしょう。

失業しない休日

2017年11月19日   岡本全勝

連載「明るい公務員講座・中級編」を書き終えて、ほっとしたのですが。良くしたもので、次の仕事が入りました。
一つは、この連載を単行本にすることです。どさっと、ゲラが届きました。連載中の文章は通しで読むと、冗長になっています。せっかく書いた文章ですが、泣く泣く削減する必要があります。
その前に、どのように再編成するか。悩んでいます。

もう一つは、別の媒体から、連載のお誘いがありました。これは、少々毛色が変わり、ちょっと重い原稿です。でも、光栄なことなので、準備を始めました。
どのような構成にするかを悩み、いくつか試作品を書き始めて、書いては消すことを繰り返しています。

「焚くほどは風がもてくる落葉かな」(良寛)。
全く意味は違いますが。土曜日曜に失業しないように、神様が手配してくださったのでしょう。ということで、朝から机に向かっています。

年賀状の準備も、しなければなりません。印刷は発注したのですが、今年いただいた年賀状の整理が、まだできていません。

高野山東京別院

2017年11月19日   岡本全勝

高野山。和歌山県にある、空海が開いた山の上の仏教都市です。空海(弘法大師)が開いた金剛峯寺なら、日本史で習いましたよね。
関東の人には、あまり知られていないようですが。関西では、知らない人はいないでしょう。私もこどもの頃、親に連れられていきました。
先日「ブラタモリ」で3回にわたって取り上げられたので、見られた方も多いでしょう。

その高野山に、東京出張所があることをご存じですか。高野山東京別院です。
高野山は、江戸時代2万石の所領を持っていました。石高は十分な「大名」です。よって、参勤交代を命ぜられていたのです。その江戸屋敷です。明治時代になって、お寺になりました。
なかなか立派なお堂が建っています。地下には、東京電力の変電所があるのだそうです。これもびっくり。でも、合理的な考えですよね。広い敷地があって、地下は利用しないでしょうから。

犬丸淳著『自治体破綻の財政学』

2017年11月18日   岡本全勝

犬丸淳・島根県環境生活部長が、『自治体破綻の財政学 米国デトロイトの経験と日本への教訓』(2017年、日本経済評論社)を出版されました。
犬丸君は、1997年採用の自治省(総務省)官僚です。ニューヨーク勤務の際に、デトロイト市の財政破綻を研究し、論文を発表してきました。本書は、その成果をまとめたものです。450ページに上る大部な本です。

人口70万人、かつては自動車産業で栄えた大都市が、2013年に180億ドル、約2兆円の負債を抱え財政破綻しました。市はその後、連邦破産法の適用を受け、財政再建の道を進んでいます。
企業ならば、清算して会社を解散することができますが、自治体はそうはいきません。住民を抱え行政サービスを提供しなければならない自治体が財政破綻した場合に、どのようにするか。アメリカでは、その後も自治体の財政破綻が起きています。
日本でも、夕張市が同様な状態に陥り、再建が進められています。
本書では、夕張市との比較もされています。ご関心ある方は、一読ください。

困った客2

2017年11月17日   岡本全勝

11月17日の日経新聞が、「百貨店やスーパーなどの従業員の約7割が客から暴言や暴力などの迷惑行為を受けている」と伝えていました。労働組合が5万人を対象に実施した実態調査です。
多いのは「暴言」(27.5%)、「同じクレームを繰り返す」(16.3%)、「説教」(15.2%)などです。「セクハラ行為」(5.7%)や「土下座の強要」(1.8%)などもあります
客に「バカ」「死ね」と言われたり、機嫌の悪い客から買い物カゴや小銭を投げられたりした事例。客に20分以上謝り続けたり、3時間以上説教を受けたりしたという従業員もいたとのことです。