年別アーカイブ:2016年

企業による復興支援

2016年8月31日   岡本全勝

今日は夕刻、官邸の会議に出た後、六本木のグーグルで開かれた「未来への学び」の意見交換会に出席してきました。この企画は、「災害直後の復旧期の支援から、現在も続く復興支援に携わってきた企業に協力いただき、これまでの活動で得た経験と知見を「ナレッジ」として共有・公開」しようというものです。
今回の大震災では、かつてない、企業による被災者支援や復興支援が行われました。各企業も、試行錯誤をしてやってくださいました。その事例や特徴は、拙著「復興が日本を変える」にも紹介しました。「未来への学び」は、インターネットを使って共有し残そうというものです。ありがたいことです。
今日は、20社を超える企業が集まって、私の基調講演のあと、3社が事例発表、そして意見交換をしてきました。
味の素の、男性向け参加型料理教室。
ロレアルの、コミュニティカフェと女性起業支援
コスモスモアの、グラウンド整備
それぞれに、お金やモノの支援でない、人とノウハウを生かした支援、そして企業が「与える」だけでなく住民が参加するかたちの活動です。ありがとうございます。

復興推進会議、帰還困難区域の取り扱い方針

2016年8月31日   岡本全勝

今日8月31日、総理官邸で、復興推進会議と原子力災害対策本部会議の合同会議が開かれ、「帰還困難区域の取扱いに関する考え方」を取りまとめました。基本は、24日に与党から出された提言に沿っています。
総理からは、「関係法案の次期通常国会への提出や、来年度からの必要な予算等の措置に向けて、作業を進めてください」との指示が出ました。NHKニュース

明るい公務員講座第33回

2016年8月30日   岡本全勝

連載「明るい公務員講座」第33回、「2枚目の名刺~社会人として」が発行されました。第2章第4節「人生に貴賤はある」の第6回目、社会人の2回目です。
若い時に「財政局の備品だ」という生活、1週間ビルから出なかったとか、仕事しか知らないひどい生活をしていました。40歳にしてフルートやお茶を始めたこと、忙しい合間を縫って大学の講義や原稿書きをしたことを、振り返って書きました。内容は次の通り。
趣味に目覚めた、今からでも遅くない、仕事人間の反省、趣味で人生を豊かに、社会参加、2枚目の名刺、第二の人生をどう過ごすか。

新しい権利「忘れられる権利」、公共をつくる民間企業の対応と判断

2016年8月30日   岡本全勝

朝日新聞8月24日のオピニオン欄、グーグル法務顧問、ピーター・フライシャーさんの「忘れられる権利」から。
「インターネット上の不都合な個人情報を消す「忘れられる権利」を欧州連合(EU)の司法裁判所が認めてから2年。検索最大手グーグルは欧州で、削除要請に応じる態勢を整えてきた。どんな課題が浮かび、「忘れられる権利」は今後どうなっていくのか」という問題意識です。

「どのような依頼が多いのでしょうか」という問いに。
・・・専門的な職務にある人が、自分の過去に関する検索結果を削除して欲しいというものです。医師や歯科医が医療過誤で訴えられた過去を削除して欲しい、と。また、詐欺行為をした企業、贋作を扱ったアートディーラー、政治的な見解が転向した政治家、過激派の活動に加わったことがある公務員からの依頼もあります・・・

「どういう基準で削除の可否を判断しているのでしょう」という問いには。
・・・基本的に、削除は例外でなくてはならず、正当な理由がなければならないと考えています。その上で、プライバシー権と、情報に対する公共のアクセス権のバランスをどうとるのかを考えます。
罪を犯した人なら、どのくらい前なのか、犯罪は軽微なものか、公共性の高い犯罪か。私人の軽微な犯罪歴は、削除の判断になりやすいでしょう。犯罪被害者の名前を削除して欲しいという依頼もよくありますが、これも削除する方向で検討されます。個人の私生活に関わること、青少年や児童に関することは、削除する方向です・・・

「そうした判断は、どのような人が行っているのでしょうか」
・・・数十人のチームが常勤で対応しています。欧州で使われる20の言語に対応できる、弁護士などの資格を持つ人たちで、まず最初の検討をします。グーグルの基準に照らし、標準的な内容のものはこのチームが判断権限を持ちます。バランスが難しい場合や初めてと思われる事例は、より上位のレベルで判断します。
ただ、裁判所の手続きとはずいぶん違います。裁判所は法廷に当事者が来るわけですが、我々の場合は当事者がいません。削除依頼を出した人の話に依拠して、判断をしなければなりません・・・

「公共性のある検索結果の削除の判断を、民間企業であるグーグルに任せてよいのか、という指摘があります」
・・・まず、欧州で我々が削除の可否を判断しているのは、裁判所がそう命令したからです。我々はその義務を遂行しようとしていますが、命令がなければ自ら立候補してこの役割を果たすということはなかったでしょう。しかも、我々が求められているのは、グーグルが持つコンテンツについての判断ではなく、他者のコンテンツに対する判断です。これは非常に妙な立場になっています・・・

技術の発展によって、便利になるとともに、問題も生じます。そして、権利が新しく生まれ、その適用を民間企業が判断することを迫られます。
公共性を、誰がどのようにつくっていくのか。大きな課題です。詳しくは、原文をお読みください。

富士総合火力演習

2016年8月28日   岡本全勝

今日は、東富士演習場(御殿場市)まで、陸上自衛隊の「富士総合火力演習」を視察に行ってきました。心配された雨も、演習中は降りませんでした。ただし、雲が低く、航空機が上空を飛んでいる姿や、そこから発射されるミサイルは見えませんでした。着弾は見えました。富士山も見えませんでしたが。2万人を超える観衆が集まっているので、雨が降ったら大変です。
さすがに、戦車などの実弾射撃は、迫力があります。8月14日から、全国から呼ばれた部隊が訓練を重ねたのだそうです。遠くの的に、一斉に命中させるのは、訓練がいるでしょうね。もちろん、実戦はない方が良いのですが、国際情勢は、そんな平和なものではないようです。ふだん私が付き合わない方々と意見交換、というか、いろいろ教えてもらいました。
ところで、大震災の際には自衛隊が大活躍したのですが、意外だったのが、お風呂です。食事などの必要品は運び込み、またトイレも仮設で設置しました。最後まで「日常」でなかったのが、お風呂です。水と設備と燃料が必要なのです。お風呂を持っている、持って行けるのは、自衛隊だけです。発災1か月後の調査でも、「お風呂に入っていない」という回答に驚き、納得しました。お風呂のないところでは、体育館などの避難所から、ホテルなどに「休息」に行ってもらいました。