年別アーカイブ:2016年

慶應大学大学院で講演

2016年11月28日   岡本全勝

今日の放課後は、慶應大学法学部大学院で講演。大山耕輔教授に、修士課程の公共政策論に呼んでもらいました。以前にも、呼んでもらったことがあります。今回は、「復興は日本を変えたか―公共を支える新しい主体と手法」をテーマにしました。大震災からの復興に従事して私が考えたことと変えたこと、そして以前から主張している「新しい公共のあり方」と「行政の役割」についてお話ししました。
院生の他に、小林良彰教授、片山善博教授なども参加してくださいました。院生からも適確な質問が出て、うれしかったです。

 

新しいホームページの評価

2016年11月27日   岡本全勝

11月11日に、新しいこのホームページに移行しました。加筆する要領が変わって、まだ慣れないのですが、新しいホームページは優れものです。表題の上に表示される「分類」を選んでおけば、そのカテゴリーに自動で分類してくれます。投稿の日にち順に並べてくれます。下書きをしておけば、載せたい日に「公開」のボタンを押せば、すぐに掲載されます。外出先からも加筆できます。
読者の方も、新しいページを見ていただいているようで、平日は500人近くの人が訪れています。何人かの読者から、「今度のページは、読みやすいですね」と、お褒めの言葉をいただきました。前のサイトも、苦労して改善を重ねたのですが。
まだ、古いサイトからすべての記事を移植し終えてないこと、目次一覧と解説のページができていないので、その作業をしなければなりません。が、連載執筆などの仕事が忙しいので・・・。いつも同じ言い訳、ぼやきを言っています(反省)。

日本人のモラル

2016年11月27日   岡本全勝

興味深い意識調査を教えてもらいました。日本損害保険協会協会が、2012年に行った保険金請求に関する消費者の意識調査です。
事故を偽装するなどの保険金不正請求については、8割以上の人が「絶対に許されない」としています。ところが、「友人から長く通院した方が慰謝料を多くもらえると言われたので、痛くなくても通院する」(46%)、「自動車を壁にぶつけた際、前からあった別の擦りキズについても今回の事故によるものと言って修理代を保険請求する」(47%)といった、事故に便乗して過大に請求する行為については、「絶対に許されない」と考える人の割合は5割弱になり、1割くらいの人は「場合によっては許される」と考えています。そしてこれらは、「噛んだガムをそのまま路上に捨てる」(絶対に許されない62%)や、「公園の花壇に植えてある花がきれいなので、抜いて持って帰った」(53%)といったことよりも、軽く考えられているのです。
日本人って、案外「ずるい人たち」なのですね。さらに、これは意識調査ですから、実際の行動より「正義らしく」答えている可能性もあります。

陸地が正しく表示される世界地図

2016年11月25日   岡本全勝

オーサグラフって、ご存じですか。陸地の面積比と形状をほぼ正確に表記し、かつ海を分割することなく矩形の平面に収めた世界地図です。
これは優れものですね。ふだん見慣れている世界地図は、東西と南北は正しいのですが、面積が北に行くほど広くなっています。この地図だと、カナダがアメリカに比べてそんなに大きくなく、グリーンランドもオーストラリアより小さいことがわかります。もっとも、東西南北や海の広さが不正確になります。

グローバル化への反乱、シュトレークさん

2016年11月25日   岡本全勝

11月22日の朝日新聞オピニオン欄、ヴォルフガング・シュトレーク(ドイツの社会学者)さんの「グローバル化への反乱。自由市場の拡大、成長阻む格差生み国家は形骸化」から。
・・・私たちが目にしてきた形のグローバル化が、終わりを迎えようとしているのかもしれません。自由貿易協定も、開かれすぎた国境も、過去のものとなるでしょう。
米大統領選はグローバル化の敗者による反乱でした。国を開くことが、特定のエリートだけでなく全体の利益になるというイデオロギーへの反乱です。そのような敗者たちはさげすまれ、政治からいずれ離れるというエリートたちの楽観は、一気にしぼみました・・・格差の広がりは、自由市場の拡大がもたらした当然の結果です。国際競争で生き残る、という旗印のもと、それぞれの国家は市場に従属するようになりました。政府が労働者や産業を守ることが難しくなったのです・・・

・・・低成長を放置すれば、分配をめぐる衝突に発展しかねません。それを回避し、人々を黙らせておくために、様々なマネーの魔法によって「時間かせぎ」をしてきた、というのが私の見方です。
分水嶺が70年代でした。まずはインフレで見かけの所得を増やしました。それが80年ごろに行き詰まると、政府債務を膨らませてしのいだ。財政再建が求められた90年代以降は、家計に借金を負わせました。その末路が2008年の金融危機です。今は中央銀行によるマネーの供給に頼りきりです。いずれも、先駆けたのは米国でした。「時間かせぎ」の間に、危機は深刻さを増しています。
大きな傾向は日米欧とも同じですが、停滞を真っ先に経験したのが日本でした。日本では長期雇用と年功賃金制が社会の安定の源でした。80年代以降、企業が競争力を失っても、政府の支えのもと銀行が融資を続けたのは、長期雇用に手をつけて「内戦」になるのを避けるためです。その結果が不良債権問題であり、長期停滞です。賃金は上がらず、非正規雇用へのシフトが進みました・・・
ごく一部を紹介しました。原文をお読みください。