2月1日、2日と、宮城県の被災地を視察してきました。住宅再建も着実に進んでいます。次の課題は、産業再建です。特に、水産加工業と観光が大きな課題です。何度も書いているように、水産加工業は、国の補助金で施設と設備は復旧したのですが、販路が戻っていません。そこで、大手企業などとのお見合いの場である「結いの場」や、買い手を集めた商談会を開催しています。昨年開いた商談会は、生産者と買い手がたくさん集まり、またその人たちをつなぐ「仲人さん」がいて、大きな成果がありました。仙台商工会議所の幹部もそう言っておられました。この試みは、今年も開く予定です。
2月2日の朝日新聞「東日本大震災5年、現場から考える。下」は「水産復興、担い手どこに」でした。ここに書かれているように、従業員が確保できないことも、課題です。通常は、働く場がないので行政が企業誘致などに力を入れるのですが、逆のことが起こっています。また、記事では、「巨額補助金、売り上げは戻らず」も書いていますが、結いの場などの新しい支援について、触れていません。これは、書いて欲しかったですね。
年別アーカイブ:2016年
建築様式に見るモダン、2
私は、建築はもちろん門外漢で、この本に出てくる建築家、建物、専門用語は、知らないことばかりです。でも、たくさんの建物の写真がついていて、話の流れはわかったつもりです。もっとも、本文に出てくる建築物で、写真がついていないものもあり、そこはお手上げです。
私は、この本を建築様式の歴史としてでなく、社会と思想の歴史として読みました。すなわち、モダンとポストモダンは、何を基準にどこで分かれるか。ポストモダンとその次の時代は、何を基準でどこで分かれるのか。その際には、ポストモダンは、何と命名されるのか。日本の戦後とその後の時代は、何を基準にどこで分かれるのか。
5年後の証言
読売新聞「震災5年特集・証言」、1月31日は、飯尾潤先生の復興構想会議でした。欄外で復興庁も取り上げられ、小生も一言出てきます。
建築様式に見るモダン
岸和郎著『デッドエンド・モダニズム』(2015年、LIXIL出版)が、興味深かったです。著者は、1950年生まれの建築家です。この本は、20世紀の建築を対象として、モダニズム(近代主義)と、それへの対抗(ポスト・モダン)を分析したものです。モダニズムが、それまでの装飾を取り払い、機能主義のデザインを持ち込みます。王侯貴族というパトロンでなく、市民や資本家が顧客になります。アパートメントや個人住宅がその象徴です。鉄とコンクリートとガラスが、それを支えます。色でいうと、白です。それに対抗するデザインが出てきて、ポスト・モダンが生まれます。しかし、行き詰まります。
近代は、政治、経済、社会など様々な分野で、それまでの時代を変える大きな時代を画しました。建築様式の世界でも、一つの時代です。「ウイキペディアの解説」。
ところで、その後に来たのは「ポストモダン」です。しかし、「ポスト」と名づけられているように、それは新しい哲学を生んでいません。私が思うに、もう一つ先の哲学・思想・様式が生まれたら、「ポスト・モダン」もそれとの比較で何かの名前をもらうのでしょう。日本の現代史でも、いまだに「戦後」と言いますが、次の思想・様式・政治形態が出てこないと、戦後はいつまで経っても、戦後です。御厨先生が「災後」という名称を提唱されましたが、定着していないようです。
企業マッチング、結いの場
2月5日に、福島県いわき市で、「結いの場」を開きます。これは、被災地域の企業が抱える経営課題に対して、技術、情報、販路などの支援をしてくださる大手企業等を紹介する「お見合いの場」です。今回で、14回になります。だんだん、やり方も進化しています。単にお見合いさせるだけではダメなこともわかり、数次の手順を踏みます。資料p2をご覧ください。