ヨーロッパの国会議員への復興の説明

今日は、NATO加盟国会議員会議訪日団の方々へ、復興の説明をしました。そう、あの北大西洋条約機構のNATOです。オランダ、フランス、イタリア、アイスランド、トルコ、ベルギー、ギリシャ、ポルトガル、チェコなど各国の、30名の国会議員です。
軍事同盟の方々ですから、事前に、「ご関心は、原発事故対策と、エネルギーの安全保障ではないですか。それなら、私ではなく、原子力災害対策本部なり経産省が適任でしょう」とお断りをしたのですが。なぜか、私に回ってきました。
案の定、質疑応答になると、原発事故についての質問が多く、私の知っている限り精一杯お答えしました(日本国の官僚の名誉にかけて!)。
予定した時間は、はるかに超過して。これも、想定通りです。アイスランドの方の地熱発電の質問には「私も、お国の発電をみてきた」と答え、イタリアの方の質問には「2009年のG8ラクイラサミットに麻生総理のお供をしていったときに、ラクイラの地震被害を見せてもらった」と触れるだけの、余裕はありました。
東日本大震災の被害と政府の取り組み、そして復旧状況を、30分間で外国の方に説明する。これはこれで、勉強になります。たくさんある資料から、何を切り捨てるか。そして、ふだん使っている資料が、外国の方に通じるか。資料を作ってくれた職員、英語の監修をしてくれた職員に感謝します。
資料は英語で準備しましたが、通訳は、英語、フランス語、イタリア語でした。イヤホーンで、私の発言がどう通訳されているかを確認しながら、発言しました。通訳の苦労を考えたら、主語と述語を先に言う、文章は短くすることは当然です。そして、私の一文が通訳されるのを待って、次の発言をする。そうしないと、通訳さんは大変ですよね。
オランダとフランスの団長さんと挨拶を交わしましたが、もちろん「サッカー強いですね」と、よいしょをしました。向こうも、「いや、日本もよいチームだ」と返してくれました。そこで「予選リーグであなたたちの国と一緒にならずに、よかった」と答えると、「決勝戦で会おう」ということになりました。