アメリカ型組織・人事と日本型組織・人事。5

日経新聞1月6日企業面「経営の視点」に、「明日のリーダーはいるか。「選ぶ」から「つくる」へ」が載っていました。
アメリカの大企業で、経営刷新のためにトップを外部から選んでくる例があります。しがらみがなく、違った見方ができる人材が改革に取り組み、企業を再び成長軌道に乗せた例も多いです。しかし、結果を出せず、その後のトップ選びも混乱して形成戦略がぶれだして、企業が低迷期に入る例もあります。また、社外の人材ばかりに頼れば、社内の士気は上がりません。
トップになる候補を内製し、準備している例も多いとのことです。日本の例として、日立製作所が紹介されています。
・・各事業責任者やグループ企業トップなど、約40の重要ポストを選定。それぞれのポストについて、どのような候補者がいて、一人ひとりにどんな経験を積ませて育てるかを、中西宏明社長と人事部門が話し合う。技術部門が長い人材なら、海外販売会社の責任者に命じるなど、本人には簡単でないハードルを課す。彼らは、将来の会社のリーダー候補だ。
勝てるシナリオを作る能力や決断力、ビジョンを社内に示して共感させる力など、リーダーに求められる資質は多様になった。リーダーは出来合いの人材から「選ぶ」のでなく、意識的に「つくる」のが世界の流れだ・・
人材を、社外から「買ってくる」アメリカ型、組織内から「選ぶ」日本型、そして意識的に「育てる」新しい型があるようです。