年別アーカイブ:2012年

品質向上努力と売り込み

2012年11月10日   岡本全勝

11月10日の朝日新聞夕刊に、「うまいコメ、列島激戦」が載っていました。業界団体の食味検定で、平成23年度産のコメについて、5段階評価で26銘柄が最高の「特A」でした。
ニュースはこれから先です。なんと、トップ3は、北海道産の「ゆめぴりか」、奈良県産の「ヒノヒカリ」、福岡県産の「元気つくし」でした。北海道産も九州産も、これまでは、おいしくないと言われていました。さらに、我が奈良県のコメも、おいしいとは聞いたことがありませんでした(失礼)。
大和(やまと)豊作、米食わず」と聞いて育ちました。奈良県(大和盆地)は水が少なく、ため池が発達しました。奈良盆地が豊作になるような年は、他の土地では雨が多く不作だという意味です。これは食味について語った言葉ではありませんが、推して知るべしでしょう。
他方で、新潟県産の「コシヒカリ」は特Aですが、宮城県産の「ササニシキ」、秋田県産の「あきたこまち」は特Aに入っていません。関係者の猛烈な努力があるのでしょうね。
また、同日の日本経済新聞夕刊には、国産ウイスキーの輸出が増えているとの記事が載っていました。2011年の輸出額は約20億円、5年間で倍増しました。しかもかつては、台湾向けが6割だったのですが、昨年は、フランスに25%、本場イギリスに14%だそうです。
日本がどれくらい洋酒を輸入しているかも、気がかりですが、うれしいことです。舶来洋物ばかりをありがたがらず、国産も同等に評価しましょう。
目隠し試験(銘柄を隠して飲み比べる)をすると、その人の舌と鼻と喉が試されます。若いときに、失敗しました。有名な海外のウイスキーを出してもらって、「やはり××はおいしいですね」と言ったら、ボトルだけが有名ブランドで、中は安酒だったとか。こちらも、仕返しをしましたが(苦笑)。

双葉町視察

2012年11月10日   岡本全勝

今日は、復興大臣のお供をして、福島県双葉町に行ってきました。双葉町は放射能汚染が強く、また警戒区域の見直しが行われていません。入るには、検問所を越え、簡易な防護服(タイベックス・スーツ)、帽子、手袋、靴カバー、マスクをします。町から出る際にも、体についた放射線を測ります(正確には、北の浪江町、南の大熊町・富岡町が検問所です)。
土曜日ですが、町長の案内で、町内を見て回りました。住民が避難したままなので、津波と地震が起きた昨年3月11日の状態が、残っています。遺体捜索のためのがれき片付けはされています。
今日は、第6回目の一時立ち入りの日で、何人かの住民の方が自宅に戻って整理をしておられました。屋根瓦が落ちた家や窓ガラスが割れた家では、雨水が入って、建物が傷んでいます。また、雨水が入らない家でも、ネズミが入って臭いがきついです。
その後、いわき市の仮設住宅で、避難しておられる住民と意見交換をしました。「いつ帰ることができるか、わからない」「先の見通しが立たない」という、切実な声が多かったです。

地域の復興支援員

2012年11月9日   岡本全勝

自治体が、被災者の見守りやケア、地域おこし活動の支援を行う民間人を雇うことを、総務省が支援しています。復興支援員と言います。総務省のホームページに、活動実績が載りました。6つの県と市町で、54人が活躍しています。宮城県と気仙沼市の例も載っています。
残念ながら、この資料では、どのような人が、どのような活動をしているのか、詳しい内容はわかりにくいです。さらなる紹介を、期待しましょう。

復興推進委員会

2012年11月9日   岡本全勝

今日11月9日、復興推進委員会を開きました。今日は、被災3県からの報告と、政府(各省)からの報告を基に、議論をしました。実のある議論にするために、次のような仕掛けにしてあります。
まずテーマは、推進委員会が9月にとりまとめた「中間報告」に取り上げられた、「6つの課題」に絞ってあります。また、10月には、復興大臣から各省に対し、さらに具体化した課題への取り組みを指示してあります。このテーマに絞って、資料を提出してもらいました。
次に、各県や各省から報告してもらう際には、各項目ごとに「うまくいっている取り組み、関連施策」と「困難な点、今後の課題」を挙げてもらうようにしました(例えば福島県の資料)。これで、何がうまく進んでいて、何が進んでいないかが、一目瞭然です。議論も発散せず、内容の濃い議論ができます。なかなか考えた仕組みでしょ。
うまく進んでいる取り組みでは、各自治体が工夫を凝らしておられることがわかります。復興の現場は、行政の実験の場、「フロンティア」でもあるのです。今後、順次、紹介しましょう。
3県からは副知事の代理出席でしたが、説明も明確で、また質問に対する回答も極めてわかりやすいものでした。3人とも、よく現場の事情を把握しておられることが、わかりました。様々な質問に、直ちに的確に答えが出ます。ここまで熟知するには、大変な努力が必要だと思います。実のある3時間の会議でした。

日中韓人事シンポジウム

2012年11月8日   岡本全勝

今日11月8日、人事院での「日中韓人事シンポジウム」で、基調講演をしてきました。中国、韓国と日本の国家公務員人事担当部局が、毎年持ち回りで会議を開いています。今年が第8回目、日本が開催国です。今年のテーマは、「不測の事態に備える公務の対応」で、私の努めは、東日本大震災での公務員などの動員についてでした。この1年半の経験を、お話ししてきました。
中国からは、国家公務員局の蔡啓明(サイ・チミン)局長、韓国からは高位公務員政策課のユン・ビョンイル課長が出席されました。冒頭、大震災の際にいただいた支援に、お礼を申し上げました。
いつも早口の私も、同時通訳の時は、ゆっくりお話しします。今日も、イヤホンで通訳さんのことばを聞きながら、早さを調節しました。もっとも、中国語と韓国語を同時には聞くことができないので、片方だけでしたが(苦笑)。

ちょうど4年前の秋、麻生総理のお供をして、北京を訪問したり、国際会議に出席したことを思い出しました。リーマン・ショック直後の経済混乱期で、どのようにして1929年の世界大恐慌を防ぐかが、課題でした。アメリカは、ブッシュ大統領からオバマ大統領に代わる時期で、機動的な対応ができず。ヨーロッパは金融危機の震源地で、これまた対応できないときでした。日中韓の3か国が財政出動して、世界経済を救おうという道筋をつけました。日中韓3か国のGDPは、当時、英米仏の3か国の合計より大きかったです(うろ覚えです)。麻生総理が、人民大会堂で胡錦濤主席と、青瓦台で李明博大統領と話し込まれるのを、見ていました。
初めて日中韓首脳会議を定期的に開催することとして、福岡県で開催しました。それまで、この3か国首脳が定期的に集まらなかったことが、私には不思議でした。世界に貢献する日本、アジアとともに発展する日本。欧米ばかりを見るのではなく、この重要な隣国とともに発展しなければなりません。経済だけでなく、いろんな分野での交流が必要ですし、できると思います。