福島再生の会議

今日は午後に、福島県庁で、「国と県との協議会の幹事会」(第3回目)と「双葉郡8町村+県+国の会合の実務者協議」(第1回目)の、2つの会議を行いました。それぞれ、大臣・知事・市町村長が出席する親会議があるのですが、今日はその下に作った実務者の打ち合わせです。
前者では、福島再生特別法に基づく、「基本方針」の案をつくる作業を、しています。後者は、双葉郡8町村から出されている、いろいろな要求に応えるための作業を、開始しました。
国の職員も精一杯がんばっているのですが、地元の方からは、まだまだ現場の実情を知らない、早さが足りないと、お叱りを受けています。避難をされている住民のご苦労を考えると、私たちもなるべく早く、質問や要求に応えなければなりません。

地元から強く求められているのは、除染、健康管理、賠償の3項目と、双葉郡の将来像です。地域には、なお高濃度の放射線が残っている場所があります。そして、自然減衰を予測しても、当分の間、人が暮らすことができない=戻ることができない地域もあります。放射能汚染は、焼却しても減りません。それらを前提とした、対応をしなければなりません。現在の技術では直ちに解決できないこともあります。難しい課題が、たくさんあり、「一挙に解決」とは、いかないのです。しかし、どこに問題があるかがわかれば、手を打つことができます。また、直ちに対応できないことは、その旨を説明することができます。

もちろん、会議を開催することや、方針を作ることが目的や目標ではありません。そこで地元の意見を反映して、避難されている方が早く戻ることができるように準備することと、当分戻ることができない人たちの生活を支えることです。私たちができること、しなければならないことは、できることを一つずつ早急かつ着実に、誠実に進めることです。