5月20日に、「被災地における生活の平常化に向けた当面の取組方針」をつくりました。1か月経ったので、主な項目の進捗状況をまとめました。それぞれは、既に随時公表しているものです。
また、内閣府防災統括官が、今回の大震災の被害額の推計を発表しました。それによると、約17兆円です。阪神淡路大震災は、約10兆円でした。農林水産関係の被害が大きいです。
年別アーカイブ:2011年
被災地の人口減少と高齢化
今回の被災地は、過疎地域も多く、人口減少や高齢化に悩んでいる地域が含まれています。その数字を、まとめてみました。人口減少については、過去10年間とこれから10年の見込みです。高齢化率も、10年前、現在、10年後の予想を並べてみました。特に人口減少が激しい市町村が目立ちます。これらの数字は、大震災前のものです。大震災がどのように影響するのか、心配です。
現在の執務室
広報チームが、記録のために、現在の執務状況を写真に撮ってくれました。「現状・取組」の下についている写真です。そのうち上の2枚は運営会議の様子、下の左2枚は当初の講堂での執務風景です。これは、かつて紹介しました(4月21日の記事)。
下の右が、現在の状況です。手前で資料を見ておられるのが上田審議官、その左奥で立って腕まくりをしているのが私。私の前に写っているのは、プレハブ庁舎で熱いので、机の上で回っている扇風機(とほほ・・)。その右に写っているのは、手前から、N企画官、H参事官(後ろ姿)、M参事官、E参事官(後ろ姿)、M参事官たちです。
申し訳ないことに、私は両袖机(引き出しがあります)ですが、職員たちは会議机で引き出しもありません。机に載らない書類などを、横に置いたパイプ椅子や床に並べています。元の省にいたら、課長として立派な机にいた職員も、ここでは会議机です。30数人が、ここに詰め込まれています。適当な部屋がなかったので、こういう状態です。
良い点もあります。私も、個室ではなく大部屋に職員と一緒にいるので、仕事の様子がよくわかります。職員も、すぐに私に報告や相談ができます。私も、すぐに職員に声をかけることができます。ちょっとしたことを聞くのに、次長の個室に入る、あるは私が個室から出ていくのは、めんどうですよね。その点、大部屋は便利です。
もっとも、それは悪い点でもあります。職員にとっては、一日中、目の前にうるさい上司がいるのです。さらに、一生懸命仕事をしているときに、私がつまらないギャグを飛ばすので、迷惑でしょう。たぶんこの写真も、みんなは仕事をしている、私はそれを邪魔しているという状況でしょうね(苦笑)。
避難者の数
全国に避難しておられる方々の数を、調べています。今日は、その2回目です。前回は6月2日現在で、今回は6月16日現在の数字です。
それによれば、避難所におられる方は全国で約3万1千人、2週間前と比べて1万人減りました。かなりの減少です。東北3県以外の避難所には、約2千人避難しておられます。
他方で、住宅への避難者は3県以外で2万8千人、前回と比べ約5千人の増です。この調査では把握できていませんが、3県の住宅(仮設、公営、民間)には4万3千戸に入っておられ、この戸数は前回に比べ1万4千戸増えています。1戸に1人入ったとすれば1万4千人、2人とすれば2万8千人が新たに入居しておられます。よって、避難所やそのほかの施設に入っておられた人の減少は、この住宅に移られたものと推測できます。
なるべく早く避難所を解消し、住宅に移ってもらうことが、重要な課題です。
悲観論が、日本をさらに悪くする
朝日新聞19日の別刷りGLOBEに、アメリカの投資会社会長ウィルバー・ロスさんの「震災でも揺るがぬ技術力、成長への楽観取り戻せ」が載っていました。
・・1980年代から90年代の初めまで、日本人はやる気とエネルギーに満ち、誰もが日本の成功を確信していた。欧米諸国は真剣に日本に脅威を感じたものだ。あれから日本人の心理にいったい何が起きたのか。
バブル崩壊後の長期停滞で、日本の若者には成功体験がないから、とも言われる。だが私自身、大恐慌が尾を引く時代に生まれ、20年代の米国の繁栄を体験していない。それでも、我々の世代は楽観的だった。大恐慌でも前へ進もうとする「精神」は死ななかった・・なぜ日本の若者はこれほどまでに失望しているのか。悲惨さでいえば、第2次大戦の焼け野原からすべてを始めた彼らの親より上の世代は、もっと大変だったが、もっと楽観的だった。前に進む意欲があった。その子どもたちは将来を悲観している・・
日本の若い世代の「憂鬱」は震災が起きる前から続く現象だ。リーダーたちは何とかして、彼らが再び誇りを感じられるように、高いことを成し遂げたいと感じられるように差し向けなければならない。悲観主義の下では大きな経済成長は望めない・・
経営者が意気消沈していたら、その下で働く人たちにやる気を出せといっても難しい。日本人が必要以上に将来を悲観し、落胆していることに、日本が抱える問題の多くの原因があると思う。日本人には高い職業倫理と技術力がある。ほんの少し米国流の楽観主義を導入すれば、可能性を引き出せるのではないか・・
同感です。指導者や経営者は、悲観論やあきらめを示すのではなく、若者に元気な姿を見せるべきです。そして、マスコミも自虐的な悲観論を増幅したり、第三者的な批判を繰り返すことを止めて欲しいです。もちろん嘘はいけませんが、第三者的批判と悲観論からは、何も生まれません。批判をするなら、代案を出さなければ。