年別アーカイブ:2011年

林宏昭先生の新著

2011年7月18日   岡本全勝

林宏昭先生(関西大学経済学部長)が、『税と格差社会-いま日本に必要な改革とは』(2011年、日本経済新聞出版社)を出版されました。
抽象的な税の理論書ではなく、現在の日本社会が抱える問題に即して、税金のあり方を述べておられます。少子高齢化、格差、地域間格差、社会保障、さらには災害復旧負担のあり方までです。大学生だけでなく、広く一般の方向けに書かれています。ご一読をお勧めします。
先生は、「学部長になって忙しい」と、おっしゃっていたのですが。どうして、どうして・・。

復旧・復興にかかる経費

2011年7月17日   岡本全勝

復旧・復興にかかる経費について、整理しておきましょう。
時間の経過で分けると、応急・救助の段階、復旧の段階、復興の段階の3つに分けることができます。第1段階の応急・救助は、発災直後からの経費で、救急や避難所の運営などです。これについては、現時点までに多くの仕事が進み、支出もされています。第2段階の復旧は、現在進行形です。元の状態に戻すにはいくらかかるかという観点から、ストックについて「被害額」が推計されています(内閣府防災統括官6月24日)。これによると、16.9兆円です。さらに第3段階として、復興経費が必要です。高台に移転するとか、堤防などをかさ上げするとか。道路や鉄道を付け替えると、復旧以上の経費がかかります。これは、現時点では、見込みが立たないので、確実な推計はできません。
次に推計手法に、いくつかの方法があります。正確なのは、市町村の各事業を積み上げてくることです。しかし、これは事業の計画が立たない自治体が多いので、だいぶ先になります。現時点では、過去の災害(阪神淡路大震災など)を参考に、マクロで推計するしかありません。もちろん、これにも、どの程度の区分で推計するかによって、いくつかの数字があり得ます。
そして、これらの事業が、これから何年にわたって行われるか。年割り額があります。
次に、これらの事業費のうち、どこまでが民間の負担で、どこまでが公費(国と地方自治体の負担)かが、別れます。道路や学校の復旧は、ほぼすべてが公費です。民間の建物や施設は、基本的にはその所有者の負担です。救助経費でも、ボランティア活動や民間の寄付によるものがあります。
復旧事業は、現場で、どんどん進められています。財政負担の枠組み(国費と自治体の負担割合など)が、できているからです。総事業費は、事業や計画を進めながら、確実なものになるのでしょう。それまでは、一定の推計で進めるしかありません。

原発事故市町村との会議

2011年7月16日   岡本全勝

今日は、福島県郡山市での、原発事故市町村との意見交換会に行ってきました。菅総理、細野原発事故担当大臣、平野復興担当大臣らが、出席しました。片山総務大臣主催の会議が、これまで3回開かれました。それを入れると、今回は4回目になります。今週は、月曜日と土曜日に福島県に行ったことになります。
原発事故で避難した人たちは、まだ帰宅のめどが立ちません。そこが、地震津波による避難と、違うところです。原発は、次第に冷温化しているようです。安定化すると、被災地の放射線量を量って、帰宅できるかどうかを調べることが可能になります。しかし、それには、まだ時間がかかりそうです。
今日は、12市町村の首長と議長さんから、意見を聞きました。いつになったら、帰宅できるのか。放射線に汚染された土壌は、どのようにしてきれいにするのか。子どもたちが帰るには、どの程度の放射線量なら安全なのか。帰宅しても、働く場がなければ、町は成り立たない。住民の健康診断を続けて欲しい。などなど。大変なご苦労を、おかけしています。
復旧・復興には、インフラ整備だけでなく、働く場、教育と社会保障といった安心の3つが必要だということを、痛感しました。

賢いパソコン

2011年7月14日   岡本全勝

今日、職場から、ある省の人にパソコンでメールを送りました。同時に、携帯電話で「メール読んでね」と伝えました。しばらくして、携帯電話に返事があり、「まだメールが着きません」とのこと。
宛先を間違っているかもしれないので、カラのメールを送ってもらい、その宛先に再送しました。それでも、着きません。しばらくして「迷惑メールに振り分けられていました」と、返事が来ました。
そういえば、かつても同じことがありました(2007年12月5日の記事)。今回もお願いごとだったので、パソコンがご主人様になりかわり、「迷惑だ」と判断したのでしょう。よく教育したものです(笑い)。
しかし、内閣府から割り当てられた私のアドレスで役所のパソコンから、霞ヶ関の官庁に送ったのですよ。どのような基準で、迷惑メールに振り分けるのでしょうか。やはり、内容を読んで判断したのか、送り手が私だと認識して判断したのでしょうか。

喉を痛める仕事??

2011年7月12日   岡本全勝

復興本部事務局勤務になって、2週間が過ぎました。組織の立ち上げや職員の仕事の配分、仕事の進め方の共有など、相変わらず苦労しています。これまでにない仕事、初めて顔を合わせる職員ですから、いろいろ大変です。
どうしたら、職員が気持ちよく効率的に仕事ができるか。そして、早く良い結果が出せるか。その段取りをつけるのが、わたしの仕事です。職員との呼吸も合い、徐々に、仕事が軌道に乗りつつあります。
私は、朝から晩まで職員に指示を出すため、しゃべり続けで、また喉を痛めました(4月13日の記事)。ペットボトルのお茶と、のど飴が離せません。職員からは、「黙ればよいのです」と言われました(笑い)。指示は、紙に書いて職員に渡したいのですが、忙しくてそれすらできず。
常に、「しなければならないことで、何か忘れていないか」「大臣からもらったたくさんの指示を、処理し忘れてないか」「先ほどかかってきた電話は何だったっけ」「次の仕事のために、何を準備しておくべきか」と心配の連続です。