レッド・スネイク、カモーンと憲法制定権力

東大出版会の広報誌「UP」6月号、長谷部恭男先生の「日本国民、カモーン!」が面白いです。
・・東京コミックショウのインチキ芸「レッド・スネイク、カモーン!」は、「レッド・スネイクよ、私はあなたに出てくるように命令する」と言い直すことができる・・
日本国憲法前文の冒頭の筋をグッと摘んでいうと、「われら日本国民は、国会における代表者を通じて行動し、この憲法を確定する」とまとめることができる。憲法学者のジャーゴンでいうと、憲法制定権力の保持者である日本国民が、この日本国憲法を確定したことになる。となると、日本国民はいつから日本の憲法制定権力の保持者になったのか。それは、天皇ではなかったか・・
これだけでも、読んでみたくなるでしょ。憲法学とは思えない書き出しで、しかし深遠な疑問を解説しておられるのです。詳しくは、原文をお読みください。
レッド・スネイクについては、そんな芸もありましたね。懐かしいです。いかにもインチキで、それでいて笑えました。奥さんが中に入って、蛇をやっておられたとのことでした。私は、ゼンジー北京の奇術、じゃなかった語りも好きでした。タネも仕掛けも丸わかりの奇術。お盆とお皿で花火を上げる芸は、私にもできました。