カテゴリー別アーカイブ: 2010年秋学期

2010年秋学期

2011.02.04

慶應義塾大学の試験答案、146人の採点を終えました。出題した3問とも、授業で配ったレジュメと資料から出したので、正解はそれを見てください。
多かった間違いを、指摘しておきます。所得税と法人税は国税であり、地方税ではありません。また、「地方税を回収する」という記述が多かったですが、税金は「徴収する」であって、「回収する」とは言いません。

2011.01.26

今日は、慶應義塾大学で期末試験でした。これまでの出講では主にレポートで採点していたのですが、今回は学生数が多いので、筆記試験にしました。
事前に学事担当から、試験会場での注意事項を受け、試験監督の補助をしてくださる院生に助けてもらって、無事に実施できました。100人を超える数になると、問題用紙と解答用紙の配付や、出席者の確認にも、結構な手間がかかります。
試験会場に入るのは学生の時以来(かな?)で、久しぶりにあの緊張感を味わいました。学生諸君の真剣な姿には、感動しました。これから、その成果を、採点します。

2011.01.19

今日は、慶應義塾大学で、秋学期の最終講義でした。来週は、期末試験です。
今学期は、平日の午後という時間でしたが、2回休講しただけで、無事に予定していた内容を、講義し終えることができました。毎週、レジュメと資料を用意するのは、結構大変でした。大学院生や地方公務員を相手に話すのなら、一定の知識を前提に、どんどん難しいことをしゃべればいいのですが、学部生を相手にする場合は、そうはいきません。
学生諸君にも申し上げましたが、教科書に書いてあることをしゃべるのなら、何も教室に集まる必要もなく、インターネットで配信するか、指定した教科書を「読んでおくこと」と指示するだけですみます。実務家教員である私に期待されていることは、一通りの教科書に書かれた内容の講義と、そのほかに、実際はどうなっているか、どのような課題があるか、さらにはどのような問題関心で社会を見るかを、お話しすることでしょう。ニュースをどう読み解くか、新聞をどう読むかもです。
なるべく実例を挙げて、黒板に図を書いて解説するように心がけました。教壇の上からは、学生諸君の反応は、良くわかります。学生の目を見て、「これは理解してもらったな」と感じてから、次の話題に移るようにしました。
毎回、教室の真ん中、私から見て左よりの前から3列目に座ってくれた女子学生諸君。ありがとうございました。あなた方の表情を、「測定器」にさせてもらいました。もっとも、広い教室で、全員の表情までは見ることはできませんでしたが。毎回、1~2人の学生を除いて、熱心に聞いてもらいました。ありがとうございました。皆さんの、活躍を期待します。

2011.01.12

今日は午後から、慶應義塾大学法学部で講義。もう、あと1回で終わりです。時間が経つのは、早いですね。授業は順調に進み、現在の大きな課題である「財政再建」を、お話ししました。もちろんこれは、地方財政だけで解決できる問題でなく、国家財政と併せ改革しなければならない問題です。
講義はそれを含めて、現在の日本の経済・社会・政治の問題まで説明しました。
なお、今日の授業で言及した齊藤誠・一橋大学教授の本は、「競争の作法」(2010年、ちくま新書)です。また、平成23年度の地方税収の見込み地方財政対策の詳しい内容は、総務省のホームページを見てください。
ところで、今日は学生が増えて、配付資料が足らなくなりました。合わせて配付している前回資料も、足らなくなりました。これについては、次回配付します。

2010.12.22

今日は、本年最後の、慶応大学での授業でした。今日から、第3部「地方財政の課題」に入りました。まずは、第9章「財政の分権、自立と自律」です。現在の現実の課題なので、実例を交えてお話しできます。
私の得意な分野なので、ついつい話しが発展し、時間が足りなくなります。でも、学生さんたちが食いついてくれると、うれしくて。また、制度や仕組みといった知識だけでなく、日本社会や経済の見方をお話しすることも、私の授業の重要な内容ですから。