2011.01.19

今日は、慶應義塾大学で、秋学期の最終講義でした。来週は、期末試験です。
今学期は、平日の午後という時間でしたが、2回休講しただけで、無事に予定していた内容を、講義し終えることができました。毎週、レジュメと資料を用意するのは、結構大変でした。大学院生や地方公務員を相手に話すのなら、一定の知識を前提に、どんどん難しいことをしゃべればいいのですが、学部生を相手にする場合は、そうはいきません。
学生諸君にも申し上げましたが、教科書に書いてあることをしゃべるのなら、何も教室に集まる必要もなく、インターネットで配信するか、指定した教科書を「読んでおくこと」と指示するだけですみます。実務家教員である私に期待されていることは、一通りの教科書に書かれた内容の講義と、そのほかに、実際はどうなっているか、どのような課題があるか、さらにはどのような問題関心で社会を見るかを、お話しすることでしょう。ニュースをどう読み解くか、新聞をどう読むかもです。
なるべく実例を挙げて、黒板に図を書いて解説するように心がけました。教壇の上からは、学生諸君の反応は、良くわかります。学生の目を見て、「これは理解してもらったな」と感じてから、次の話題に移るようにしました。
毎回、教室の真ん中、私から見て左よりの前から3列目に座ってくれた女子学生諸君。ありがとうございました。あなた方の表情を、「測定器」にさせてもらいました。もっとも、広い教室で、全員の表情までは見ることはできませんでしたが。毎回、1~2人の学生を除いて、熱心に聞いてもらいました。ありがとうございました。皆さんの、活躍を期待します。