カテゴリー別アーカイブ: 明るい課長講座

生き様-明るい課長講座

お知らせ 2月6日「自治体向け働き方改革セミナー」

三井住友海上火災保険が、2月6日に自治体向け働き方改革セミナー「実践!働き方改革~三井住友海上の取組」を開催します。場所は、都道府県会館です。

このホームページでも取り上げ、マスコミも取り上げているように、三井住友海上火災保険は2年前から社を挙げて働き方改革に取り組んでいます。「残業削減、やればできる」「退社宣言ポップ」。1月7日日経新聞「2019年の法律こう変わる 働き方改革」の記事の中の写真。

当日は、私が、自治体現場での働き方の問題点と改革の進め方をお話しします。そして、三井住友海上火災保険の担当課長が、実践事例に基づいて、成功点と問題点を説明します。自治体には、参考になると思います。
詳しくは、「お知らせ」「パンフレット」「申し込み」をご覧ください。

仕事のやりがい

お読みになった方も、多かったと思います。元日の朝日新聞経済面、「カイシャで生きる1 息苦しい霞が関、折り合えた」。仕事がつらくなって、職場に行けなくなった女性官僚の話です。
・・・入省して半年が経ったころ、法改正の担当になった。深夜帰宅は当たり前で、残業は月200時間を超えた。でも、上司はもっと残業していた。
自分に振られる仕事が、全体のうちのどの部分で、なぜ必要なのかがわからなかった。先輩に質問してみると、「あの人(上司)がそう言っているんだから」という答が返ってきた。そのうちに質問を発することも、自分の意見を言うこともできなくなっていった・・・
そして、彼女は精神科で診断を受け、休職します。復帰後、ある仕事を任され、やりきったことで自信ができました。現在は、元気に活躍しておられるようです。
・・・組織の中で「自分の言葉」を失いかけていた松尾さんは、現場を回り、生産者らと対話を重ねることで「やりがいのタネを見つけられた」・・・

2018年12月30日の日経新聞「スタートアップで修業」は、次のような記事です。
・・・大企業がスタートアップ企業や大学に社員を出向させ、最先端の技術・サービスを吸収しようとする動きが広がっている。パナソニックやIHIなど幅広い企業が導入し、ダイキン工業は若手技術者を東京大学の施設に駐在させる。大企業はイノベーション(革新)を創出しづらい現状を打破しようと、若手中心に新興企業の素早い意思決定などの流儀を学ばせ、人づくりにつなげる・・・
そこに、次のような指摘があります。
・・・「プロ集団の中で、自分に何ができるのか」。当初は環境の違いに戸惑った。だが半年以上たち、自分たち一人ひとりが会社を大きく左右するとの当事者意識を持ったという・・・

そうです。職員は、仕事にやりがいを求めています。少々仕事がつらくても、給料が安くても、やりがいがあれば乗り越えることができます。
大きな組織になると、自分の仕事がどのように役に立っているのか、見えにくくなります。それが、心の病や転職の一因になるのでしょう。
職員にやりがいを持たせるためには、上司が「あなたの仕事は、役所の(会社の)この部分を担っている。これなくしては、××の目的が達成できない重要な仕事だ」と説明しなければなりません。

組織には、役割によって大きな歯車と小さな歯車があります。しかし、小さな歯車もなければ、全体が動きません。そして、職員という歯車は、モーターから回転を伝えられるのではなく、各人が自ら動くモーターにならなければなりません。職員が悩んだり自信を失わないように、上司や同僚が支援して上げなければなりません。
現在編集中の「明るい公務員講座」第3弾に、ちょうどそのことを書いたばかりでした。

人生相談

読売新聞のくらし欄に「人生案内」の欄があります。読者が、生活上の悩みを投稿し、回答者が助言をします。
私は若い時は関心がなかったのですが、ある頃から「世の中には、こんなことで悩んでいる人がいるんだ」と、目を通すようになりました。
相談内容の多くは、夫婦、親子、兄弟、友達間の悩みが多いです。友達がいないという悩みも。中には、「ほんまかいな」「作り話ではないか」と思うものもあります。「そんなことで悩まないでください」とか「あなたが悪い」と言いたいものもあります。

相談を読んで、私ならどのように回答するかを考えてみるのです。それから回答者の助言を読んで、プロの考えと比べてみます。
しかし、回答者は、「そんなことに悩むな」と言ってぶった切るのではなく、相手の身になってやさしく助言しておられます。これが、勉強になるのです。人生の、そして管理職の勉強になります。

12月24日の紙面に、回答者7人による(全員で12人)この1年を振り返った座談会が載っていました。それによると、
・若い人の相談が増えた。(まあ、悩むことは昔らか若者の特権でしたが)
・単身世帯が増えて孤独の相談が増えた。人生100年時代の悩み。
・男性からの相談が目立った(かつて、男は悩みは外に出さないという世間常識がありました)

悩み相談は、世相を映す鏡でもあります。それを読むことは、社会を理解する一つの方法です。

四角な座敷を丸く掃く4、竹秀才では困る

四角な座敷を丸く掃く3」の続きです。

さらに脱線します。今回、四角な仕事をきちんと掃く職員を「竹」と呼んだのは、長年の疑問に思っていたことに、一つの解決を出したからです。頭の良い職員なのに、なにかが足りない職員を、たくさん見てきました。なぜだろうと、悩んでいました。

学校秀才は、与えられた問に正しく答えることに慣れています。職場の仕事がそのようなものばかりなら、彼らは「松」です。しかし、彼ら秀才に欠けている点が2つあります。
1つは、新しい課題を「私の仕事ではありません」「できません」といって、拒否するのです。
そして困ったことに、自分の所管でないことの理由やできない理由を詳細に考え、とうとうと説明してくれます。その説明を聞いていると、「ええわ、もうあんたには頼まない」と思ってしまいます。それは、彼にとって成功でしょうが、その課題をなんとかしたい私にとっては、役に立たない秀才です。
いろいろと分析をして課題を並べるけれど、実行はしない職員も同じです。評論家としては良いのでしょうが、職場では役に立ちません。

もう1つは、新しい課題に対して、素早い適切な回答を出せないのです。
頭が良いので、精緻に正解を探します。学校で正しい答えを出すことを覚えてきているので、「問題には、必ず一つの正解がある」と考えているのです。自然科学と社会科学、さらには私たちの職場の違いを、理解していません。
職場の問題は、自然科学の問題とは違います。唯一客観的な正解があるようなものではありません。利害が対立している二者の間で、どのように一つの解答を出すか。足らない予算で、事業をどのように組み立てるか。明日の議会での答弁案を、今晩中にどのように書くか・・・。
じっくり時間をかけて、正解を検討するような場ではないのです。締めきりまでに、何らかの結論を出さなければなりません。その際に、完璧主義者では、締めきりに間に合いません。

相手の目を見て話すことが苦手

12月11日の日経新聞夕刊「Bizワザ」は、「視線耐性どうつける? 相手の目を見て話せない…」でした。
・・・相手の目を見て会話するのはコミュニケーションの基本だが、若い世代には苦手な人が多い。視線を合わさず自信がなさそうな印象を与えると、ビジネスではマイナスになることもある。どうすれば改善できるだろうか・・・

「視線耐性」とは、私は初めて聞きました。相手の目を見て話すことができる能力、相手の視線に耐えられる力のようです。
若い人が苦手なようです。採用面接の際に、緊張するようです。まあ多くの場合は、仕事を続けているうちに、乗り越えることができるようになるのですが。

最近は、パソコンやスマホを相手にしている時間が長いので、人とのコミュニケーション能力が低下するのだそうです。
なるほど。すると、解決策は、スマホの時間を短くして、人と会う機会を増やすことのようです。
詳しくは本文をお読みください。