連載の推敲、三つの領域をまたぐ

連載の推敲、三層構造」の続きです。連載を書く際に、念頭に置いている構造についてです。三層構造の次に、三つの領域を考えています。

三層構造は、いわば縦に重なった層です。それに対して三つの領域は、平面での棲み分けです。政治と行政、経済、社会です。
この連載の主旨は、これまでの行政学、公共政策学の範囲が狭いということです。社会の課題、公共の問題に取り組むためには、その範囲を広げなければなりません。
そのうち、経済と行政の関係は、新自由主義的改革などで、市場と政治との在り方が議論されています。

しかし、社会に生じている問題を、政治と行政はまだ十分に拾い上げていません。社会学と行政学との間で、協働が十分に成り立っていないのです。その背景には、公私二分論があります。
この三つの領域を、どのようにつなぐか。それが、この連載の主題です。そこで、執筆に苦労しています。そして、この議論は「三層構造」の三層目と連関します。
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