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慶應大学、地方自治論Ⅰ第5回目

2018年5月11日   岡本全勝

今日は、慶應大学で地方自治論Ⅰ、第5回目の授業でした。
前回までで、統治としての地方自治を説明しました。今回は、地方自治の見方にはいろんな角度があることを説明した後、現実の日本の自治の説明に入りました。自治小六法を回覧し、収録されている法令の目次を配って、地方行政に関係する法令を説明しました。
地方自治小六法を見ることは初めででしょうし、地方公務員にならない限り、見ることもないでしょう。しかし、行政を進める際にはいろんな法令が関係するんだということを、感じてもらえれば結構です。建設、運輸、医療、福祉、教育・・・さまざまな行政分野で、このような六法があります。

今日の授業開始時には、学生は100人ほどでした。「減ったなあ」と思っていましたが、順次増えて。最終的には、231人の出席カードが出ました。200枚ほどカードを持って行ったのですが、足らなくなって。もらえない学生には、各自ノートを破って書いてもらいました。
毎回、さまざまな感想や質問が、書かれています。授業を進める上で、参考になります。
連休前に、小レポートを課していました。提出があったのは、先週提出された分を含めて231人。とんでもない分量で、すごい重さになりました。これを明日から読みます。かなりの重労働です。

慶應大学、公共政策論第5回目

2018年5月11日   岡本全勝

公共政策論も、第5回目の授業です。東日本大震災での、政府と自治体がしたこと、企業やNPOが貢献したこと。逆に、政府・自治体ではできないことを、見てもらいました。
人々の暮らし・公共空間は、何によって成り立っているか。どのような問題が、社会の課題と認識されるか。それに対して、どのような対策を打つことができるか。といった議論の具体例を見てもらったのです。
抽象論より、具体事例を写真などで見てもらう方が、関心がわきますよね。
USBメモリを持ち込み、大学が提供してくれるパソコンにつないで、投影します。便利になったものです。

こちらは、出席者は安定して50人前後です。小レポート提出は、52人。これはさっさと読めそうです。

慶應大学、公共政策論第4回目

2018年5月2日   岡本全勝

公共政策論も、第4回目の授業です。46人の学生が出席しました。皆さん熱心です。
東日本大震災のスライドは、発災直後から復旧までを見てもらったので、レジュメに沿って、何が課題だったか、政府はそして私は何をしたかを説明しました。
すべてを流された町で、町を復興するためには、何が必要が。それを考えることで、町とそこでの暮らしが、どのような要素でできているかが、わかります。
インフラだけでは町は復旧せず、サービス提供とともに働く場がないと暮らしていけません。さらには、つながりがないと、人は孤立します。
その3つを、どのようにして再建するか。行政がお金でできることと、できないことがあります。それを考えてもらいました。

こちらの方も、早々とレポートを提出した学生が数人いました。
レポートの内容についても、助言しました。
授業を受けた後、記述式の答案を書く際やレポートを提出する際に、2つの水準があります。一つは、教授に教わった内容を書きます。もう一つは、教授の授業を理解した上で、独自に考えたことを付け加えます。
私が学生の時、これで満点だと思う回答を書いたのに、良い点をもらえなかったことがあります。その際に先生がおっしゃったのが、このことでした。
「私の授業を受けて、「右受け取り候」といった受領証のような答案では、及第点しかあげられない。授業を踏まえて、自ら考えたことを書け」とです。
大学入試までは、教えられたことを正しく書けば満点です。しかし、大学になれば、教えてもらったことの上に、自分で考えたことを加えなければなりません。

授業で紹介した、日本が「一億総中流」ではなくなっていることを明らかにしたのは、佐藤俊樹著『不平等社会日本―さよなら総中流』(2000年、中公新書)です。

慶應大学、地方自治論Ⅰ第4回目

2018年5月2日   岡本全勝

今日は、慶應大学で地方自治論Ⅰ、第4回目の授業でした。連休の谷間でしたが、171人もの学生が出席しました。
前回から、地方自治の意義を説明しています。統治の観点から、権力の分割について、中央政府と地方自治体との垂直的分権と、それぞれの中で水平的分権があることを、理解してもらいました。
また、ドイツの自治制度を紹介して、議会と首長との関係にはいくつもの型があること、また変えることができることを理解してもらいました。
制度とは人間が作るものであって、現在の制度が唯一のものでないことを知ってもらうためです。

2週間前に課した小レポートも、連休明けを待たずに提出した学生も。そうですね、早く片付けた方が安心して、連休後半を過ごすことができますね。
授業中に紹介したスウェーデンの教科書は、『あなた自身の社会』(1997年、新評論)です。図書館などで読んでください。

慶應大学、公共政策論第3回目

2018年4月27日   岡本全勝

公共政策論も、第3回目の授業です。
社会の課題を考えてもらうために、私が分類している社会のリスクを説明しました。この分類は、かなりの力作です。「こんなリスクもあるなあ」「こんな分類もあるんだ」と思ってもらえたと思います。
学問(特に社会科学)は、社会の事象をどのように捉えるか、その基礎として様々な事象をどのように分類するかが、基本です。それによって、社会の見え方が変わり、対策が変わります。同じ事象を、どのような切り口で分類するか、そこに研究者の力量が問われます。

そのあと、大震災対応について前回の続きを、スライドで説明しました。
授業は順調ですが、200人を相手に講義した後、引き続き50人を相手に話すのは、さすがに疲れますね。
夜、異業種交流会を終えて、自宅でこのホームページの加筆をしています。1週間が終わり、「心地よい疲れ」と言いたいところですが、それを通り越しています。サッサとお風呂に入って、寝ますわ。
次回授業は、連休の谷間の5月2日です。しかも、6月1日はお休みなのです。大学からの指示ですが、不思議な日程です。

学生諸君へ
授業中に紹介した、川喜田二郎さんのKJ法を書いてある本は、『発想法』(中公新書、1967年、改版2017年)です。
予防接種のジレンマは、手塚洋輔著『戦後行政の構造とディレンマ―予防接種行政の変遷』(2010年、藤原書店)です。