公共政策論も、第6回目。
今日は、藤沢烈さんに来ていただき、NPOの概要と実践を、話してもらいました。このような内容では、日本で屈指の講師でしょう。話の内容も、すばらしかったです。
若いので(失礼。そんなに若くはないのですが。私に比べれば、はるかに学生に近いです)、学生との間合いも近かったと思います。
質問もたくさん出て、活発な議論が交わされました。
ちょうど、昨日の日経新聞夕刊コラムに「NPOの活躍」を書いたところでした。
烈さん、ありがとうございました。
講義など
今日は、慶應大学で地方自治論Ⅰ、第6回目の授業でした。
先週提出してもらった小レポートの講評と、書き方指導をしました。全体的に、良くできていました。
文章も読みやすく、論旨も通っています。少数の学生を除いて、体裁も守り、及第点をあげることができます。1,2回生の時に、論文の書き方指導を受けているようですね。
そして、学生がそれぞれ勉強した政策を例に、
・自治体の政策体系は、どのような形になっているか
・政策の階層
・それらの公約がどの程度達成されているかを評価することの必要性
・評価するには数値目標が必要なこと
・数値目標になじむ政策となじまない政策
・市町村だけでできる政策と、県や国との協働が必要なもの、住民の協力が必要なもの
・投入、産出、成果の違い
などを説明しました。これらを抽象的に説明するより、学生にはわかりやすかったと思います。
先週提出された小レポート、地方自治論Ⅰが231人、公共政策論が52人。すべて読み終えました。いや~、大変な労働でした(苦笑)。
多くの学生が、3~4枚書いています。地方自治論にあっては、その後ろに対象とした自治体の政策の写しをつけてあります。まあ、ここはそんなに詳しく目を通しませんが。
それぞれに点数をつけるのではないので、そこまでは詳細に読みません。とはいえ、学生たちの力作ですから、きっちりと読まないといけません。このような指導も、学生数が増えると無理になりますね。
この人たちは、レポートの書き方指導を、受けたことがないのでしょうね。だからこそ、私の授業で指導するのですが。大学教育の中で、正式に教えるべきでしょう。
なかなかユニークというか、困ったものもありました。
体裁は指示をしました。A4縦置きと横書きは、全員が守っていました。しかし、活字の大きさ、左上綴じ、下にページ数を打つなどは、5%くらいの学生が守っていません。中には、途中のページが上下逆さまであったり、裏を向いていたり。提出する前に、確認しましょう。
これらを含めて、内容や文章についての指導は、授業で行います。
今日は、慶應大学で地方自治論Ⅰ、第5回目の授業でした。
前回までで、統治としての地方自治を説明しました。今回は、地方自治の見方にはいろんな角度があることを説明した後、現実の日本の自治の説明に入りました。自治小六法を回覧し、収録されている法令の目次を配って、地方行政に関係する法令を説明しました。
地方自治小六法を見ることは初めででしょうし、地方公務員にならない限り、見ることもないでしょう。しかし、行政を進める際にはいろんな法令が関係するんだということを、感じてもらえれば結構です。建設、運輸、医療、福祉、教育・・・さまざまな行政分野で、このような六法があります。
今日の授業開始時には、学生は100人ほどでした。「減ったなあ」と思っていましたが、順次増えて。最終的には、231人の出席カードが出ました。200枚ほどカードを持って行ったのですが、足らなくなって。もらえない学生には、各自ノートを破って書いてもらいました。
毎回、さまざまな感想や質問が、書かれています。授業を進める上で、参考になります。
連休前に、小レポートを課していました。提出があったのは、先週提出された分を含めて231人。とんでもない分量で、すごい重さになりました。これを明日から読みます。かなりの重労働です。
公共政策論も、第5回目の授業です。東日本大震災での、政府と自治体がしたこと、企業やNPOが貢献したこと。逆に、政府・自治体ではできないことを、見てもらいました。
人々の暮らし・公共空間は、何によって成り立っているか。どのような問題が、社会の課題と認識されるか。それに対して、どのような対策を打つことができるか。といった議論の具体例を見てもらったのです。
抽象論より、具体事例を写真などで見てもらう方が、関心がわきますよね。
USBメモリを持ち込み、大学が提供してくれるパソコンにつないで、投影します。便利になったものです。
こちらは、出席者は安定して50人前後です。小レポート提出は、52人。これはさっさと読めそうです。