復興庁のホームページを改造中です。例えば、「企業連携とボランティアやNPO連携」のページを作ります。
今回の復興の過程で、いくつも新しい試みをしています。その一つが、企業やNPOとの連携です。社会(公共空間)は、行政だけが担っているわけではありません。市場経済(営利企業)や無償の助け合い(ボランティア活動など)が果たす役割も、大きいのです。復興の過程でも、各種のサービスは企業に負っています。孤立を防ぐ事業などは、NPOの活躍が大きいです。阪神淡路大震災が「ボランティア元年」と呼ばれましたが、今回の大震災では、企業のCSRとNPOが認識されたと思います。個人ボランティアもありがたいのですが、限界があります。組織ボランティアは、大きな力になります。
復興庁では、この会社や人たちと「良い関係」を築いて、復興を助けてもらおうと考えています。まずは、情報の交換から始めています。被災地ではどんなことを助けて欲しいか、企業やNPOはどんなことを支援してくれるか。お互いにわかりません。それをつなごうと思います。まず、「企業連携メルマガ」を始めました。今後、うまく行った例などを紹介したいと考えています。
ホームページは、これから充実するのでご期待下さい。職員には、次々と仕事を作って、ごめん。
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行政-災害復興
発信と記録
このホームページでも、たびたび書いていますが、インターネットは便利ですね。広く見ていただけることと、記録・保管が簡単なことです。
被災者支援本部でも活用しましたが、復興庁でも、お知らせの他、現状と課題、事務記録などを、ホームページに載せて、関係者や一般の方に見てもらえるようにするとともに、記録として残してあります。
各省庁でも、ここまで公表して残しているのは、少ないと思います。本庁200人、出先100人の組織では、ホームページに載せて残すことは大変です。もっとも、そのような組織だから、できるのかもしれません。
例えば、「今後の課題」は、「自慢」の一つです。自らの課題(ミッション)を明らかにし、それへの取組を明示する。組織としては当たり前のことですが、各省・各局のホームページで、このようなものを掲げているのは少ないと思います。しかも、この課題は3か月くらいで変化します。次々と新しいステージにはいるのです。被災者支援本部の時の課題も全て残してあります。
現在、より見やすくするように、ホームページを改造中です。若手職員が、取り組んでくれています。その間、すっきりしないところもありますが、しばらくお待ち下さい。
被災の悲しみと、復興の苦しみ
今日、官邸で、復興推進委員会を開きました。有識者による「お目付役」の会議です(提出資料)。役所ではわからない視点から、課題を指摘していただきます。今日も、「なるほど」と思う意見を、いくつも頂きました。
その中に、「これまでは被災の苦しみだったが、今からは復興の苦しみになる」という趣旨の発言がありました。鋭い表現です。
例えば、津波被害にあった集落が、どこに移転して再建するか。各家庭の将来と地域の未来を、選択しなければなりません。この選択・決断は、復興庁ができるものではありません。当事者だけができることです。復興庁ができることは、財政、技術、知識などの支援です。
被災直後は、失ったことの悲しみですが、住宅や生業の再建は、未来を選ぶための決断の苦しみです。
福島再生の会議資料
先週金曜日に、福島県庁で行った2つの会議の資料が、復興庁のHPに載っています。「国と県との協議会幹事会」「双葉郡8町村と県と国との実務者会合」。
内閣改造
今日、内閣改造があり、松下副大臣が、金融担当大臣に移られました。後任の副大臣は、吉田政務官(福島復興局担当)が引き継がれ、福島復興を担当することになりました。