カテゴリーアーカイブ:行政

地方創生「小さな拠点・地域運営組織」

2023年12月20日   岡本全勝

地方創生が、地域の交流拠点作りに乗り出しています。「小さな拠点・地域運営組織の形成(小さな拠点情報サイト)

「人口減少や高齢化が著しい地域においても、必要な生活サービス機能を維持・確保し、地域における仕事・収入を確保するため、地域住民自らによる主体的な地域の将来プランを策定し、地域課題の解決に向けた多機能型の取組を持続的に行う組織である「地域運営組織」の形成を促すとともに、各種生活サービス機能が一定のエリアに集約され、集落生活圏内外をつなぐ交通ネットワークが確保された拠点である「小さな拠点」の形成を推進しています。」
(役人らしい長い文章で、一度読んでも内容は把握しにくいですね(苦笑)。この文章を英語に訳せと言われたら、私は困ります。)

右側の動画「地域運営組織編」には、先日紹介した矢田明子さんのコミュニティケア(コミュニティ・ナース)も出てきます。

子ども食堂9千か所に

2023年12月19日   岡本全勝

子ども食堂が、全国で9131か所になったそうです。これは全国の公立中学校の数に匹敵します。読売新聞12月18日の「子ども食堂、中学校数並みの全国9131か所に…コロナ禍後の活動再開が運営後押し」。「むすびえ」は、全小学校区での設置を目標にしています。その目標では3割達成です。

「むすびえ」の発表資料によると、次の通り。
・2023年度調査では、1,768箇所の増加となり、コロナ前を含めても過去最大の増加数となりました。総数では9,131箇所となり、全国の公立中学校と義務教育学校の数を合わせた9,296箇所とほぼ並ぶ箇所数となりました。

・小学校区に対する充足率(校区実施率)の全国平均は30.56%で、初めて30%を超えました。
上位は「沖縄県」56.70%、「鳥取県」54.62%、「東京都」51.26%となり、上位3都県はすべて50%を超える結果となりました。一方、充足率が低いのは、「長崎県」13.10%、「秋田県」15.34%、「福井県」(17.89%)でした。

・さらに、充足率(校区実施率)は重要な指標であるものの、他方で小学校の統廃合が進んでいる都道府県ほど充足率が見かけ上高く出るという不都合も生じかねないため、人口比指標(人口10万人あたりのこども食堂数)も併せて発表しています。人口比は、「沖縄県」(21.27箇所)、次いで「徳島県」(15.44箇所)、「鳥取県」(15.19箇所)が上位となりました。一方、人口比が少なかったのは、「長崎県」(3.68箇所)、「秋田県」(4.04箇所)、「千葉県」(4.61箇所)でした。

高齢者施設で子ども食堂

2023年12月17日   岡本全勝

非営利団体が子ども食堂に先駆的に取り組んでいること、それが子どもへの食事提供だけでなく、多世代の交流の場になっていることを紹介しています。先日は、お寺が取り組んでいることを取り上げました。

企業も取り組んでいる事例を紹介します。介護事業を行っているソンポケア(SOMPOケア)の「SOMPO流 子ども食堂」です。老人ホームなどで子ども向けに無料で食事を提供することで、地域の交流拠点、子どもたちの居場所を提供しています。
約450の施設で毎月1回開催しています。入居高齢者と参加した子どもが、食事を一緒に食べ、レクリエーションなどで楽しんでいます。これらの高齢者施設は、調理場があり食事の提供が可能なのです。もちろん、それに関わる労働力や経費が必要となります。

入居者からも「子どもが来ると施設に活気が出て楽しい」「地域の一員であることを実感できる機会をもらった」との声があがっています。施設側の評価も、子どもたちがホームを訪れてくれることで利用者の笑顔が増え、職員の働きがい向上にもつながっているとのことです。

目標の設定されていない予算

2023年12月14日   岡本全勝

11月29日の朝日新聞「膨張予算」は、「ずさんな目標「民間なら通らない」 水ぶくれの基金、見直し迫られる国」でした。

・・・水ぶくれする国の基金で、約190の事業のうち少なくとも43事業で、成果の数値目標がない実態が明らかになった。目標が明確でなければ、事業が失敗しても、見直されずに無駄遣いが続くことになる。有識者から改善を求める声が相次いでおり、国も見直しを迫られている。

10月のデジタル行財政改革会議で、家計簿アプリを運営するマネーフォワードグループの瀧俊雄執行役員は苦言を呈した。「民間であれば経営会議を通らない。血税をあてはめていいのか」
瀧氏が問題視したのは、「失敗を許容する」として、文部科学省が「ムーンショット型研究開発プログラム」の目標を設定していないことだ。ほかにも、不合理な理由を並べて、目標を設定しない事業が相次いでいる。
目立つのが「グリーンイノベーション基金」や「中小企業イノベーション創出推進基金」など、コロナ禍以降に新設されたもの。担当する経済産業省は「支援対象の採択が完了していないため」などとし、支援する案件を決めてから目標を設定する構えだ。
ただ、先に事業で何を目指すかを決め、達成するのに必要な予算を確保するのが本来あるべき順序だ・・・

予算を編成する担当者からすると、基金は予算規模を膨らますには、都合のよい手法です。そしてそれが使われないと、後に不用額となって歳入として使えます。これも、都合はよいのですが。必要なところに、必要なときに、必要な予算を配分するという原則とは異なる思想です。

お寺で子ども食堂

2023年12月13日   岡本全勝

全国で広がっている子ども食堂。支援している「むすびえ」によると、全国で7千か所を超えたそうで、今年はさらに増えているとのことです。

お寺でやっている事例の動画「こども食堂 多様なカタチ 〜宗教施設とこども食堂(お寺編)」を紹介します。13分の動画です。
そうですよね。お寺は、困っている人を救ってくれる場所でした(死後の世界も面倒見てくれますが)。また、地域の人が集まる場所であり、お寺と神社の境内は子どもの遊び場でした。近年は、葬式と法事で行くこともなくなり、お墓があるとお参りくらいでしょうか。

子ども食堂は、人が集まるきっかけになっているようです。子どもにとっても、一度行けば行きやすい場所です。お寺にとっても、良いことですよね。街や村には必ずあり、目立つ場所ですから。
ソーシャルテンプル」も、ご覧ください。