カテゴリーアーカイブ:政と官

内閣法制局の役割

2014年3月30日   岡本全勝

朝日新聞3月25日オピニオン欄「法制局 番人の未来」。石破茂・自民党幹事長の発言から。
・・政治家はこれまで、集団的自衛権が行使できないことをもっぱら内閣法制局のせいにしてきました。「私たちは行使を容認したいのだが、法制局が認めない」というのは、政治家のエクスキューズ(言い訳)だった。憲法によって「国権の最高機関であり唯一の立法機関」と位置づけられる国会の構成員として、一種の自己否定なのではないかと思います・・
・・内閣法制局は設置法によって「内閣に意見する」ことが任務とされており、議員立法に対して意見する権限を持ちません・・
・・そもそも集団的自衛権の行使が、わが国の自衛権として認められている「必要最小限度」に当てはまるかどうかは、安全保障政策上の判断であって、内閣法制局が憲法解釈として決めるべきことではありませんでした。「政策判断の問題だ」とすればよかったのに、歴代政権と内閣法制局が憲法解釈の世界に持ち込んでしまったことが誤りだったのではないでしょうか・・
同じく、福田博・元外務省条約局長、元最高裁判事の発言から。
・・その原因は東西冷戦時代に、自衛隊や在日米軍基地といった政治的にやっかいな問題が国会で議論されると、政治家が内閣法制局長官に答弁を丸投げしたことにあります。その結果、本来政策を語るべき政治家自らが、内閣法制局の法律論に振り回されているのが現状ではないでしょうか・・
・・また内閣法制局を「憲法の番人」などと言うのは間違いです。違憲審査権はあくまでも司法にある。民主主義は多数が決める政治ですが、その民主主義が行き過ぎた時にそれに歯止めをかけるのが司法の役割です。内閣の一部門である法制局に、暴走の歯止めをかけさせようというのは、土台無理なのです。
戦争を防ぐには法制局の憲法解釈ではなく、真に民主的な選挙で選ばれた政治家によるシビリアンコントロールこそ必要なのです・・

国会対応、職員の長時間残業

2014年3月28日   岡本全勝

28日は、午前中に参議院本会議で、平成24年度の決算が審議されました。復興庁担当の質問は少なかったのですが、最後の質疑者の質問が判明したのが、27日の24:00でした。その中に、復興庁が担当する総理答弁があったのです。職場に残っていた職員が、大至急で答弁案を作ってくれました。それも3つの班にまたがる問なので、それを調整して、私の携帯に送られてきたのが25:28でした。24時に質問が判明するまでの間、霞ヶ関では、膨大な数の職員が待機していたのでしょうね。
復興庁では、国会班が目星を付けて、当たらないだろうという班には帰宅を許し、連絡が取れるようにしてありました。目星が当たって、残っていた職員で案を作成し、それぞれの班の責任者の確認を受けて(たぶん携帯メールで)、私に送ってくれたのでした。もちろん、私は熟睡中で、着信音で目を覚まし、携帯メールで文章を確認し、「了解」と返事を打ちました。原案のできが良かったので、一発回答でした。しかも、国会班は「たぶん、岡本統括官は寝ているだろう」と推測し、24:00の段階で、「質問が当たったので、答弁案ができたら送ります」という予告メールを送ってくれました。でも、そのメールを見ても、再び熟睡。朝、職員に「何時間寝たの?」と聞くと、ある職員は「3時間」、別の職員は「2時間」とのことでした。
この労働状態は、国民の皆さん、特に民間企業の方には、恥ずかしくて言えない話ですね。

総理国会答弁案の作成過程

2014年2月9日   岡本全勝

2月9日の日経新聞「永田町インサイド」は、「国会答弁、その実態」でした。見出しには「質問は事前通告。官僚徹夜で作成。首相確認は当日」とあり、詳しく、総理答弁案が作られる過程が、紹介されています。議員からの質問通告が遅れて、各省の職員が待機する実態も書かれています。一般の方は、内閣総務官室が、問を各省に振り分けていることなど、ご存じないでしょうね。

政府と与党

2014年1月21日   岡本全勝

次のようなニュースが載っていました。NHK1月21日
・・自民党の総務会は、政府の日本経済再生本部が決定した経済の成長戦略の実行計画案について、「政府から事前の説明が一切なかった」として、政府側が求めていた21日の了承を見送りました・・

国会待機、朝の3時半まで

2013年11月7日   岡本全勝

今朝出勤して、メールを確認したら、国会班から「本日の国会待機は、解除です。お疲れ様でした」というメールが届いていました。それ自体は毎日のことなので、取り立てて言うことではありません。しかし、その発信時間が「3:36 AM」となると、尋常ではありません。
「どうしたの?」と聞いたら、今日の衆議院本会議での「特定秘密法案」質疑について、ある議員が、質問を朝の3時30分に提出したのだそうです。それまで、霞が関の全省庁の国会関係部局が、それを待って待機していたのでしょう。この法案ですから、復興庁は質問が当たりませんでした。当たった省庁は、それから答弁案を作ったのでしょうね。
じっと待っていた多くの職員、それからタクシーで帰った職員、帰らず泊まった職員・・。民主主義、政治主導、国権の最高機関などについて、考えさせられる事件です。
すみません、私は自宅の布団の中で熟睡していました。明日も、参議院本会議での法案質疑があります。職員は、今日は何時に解放されるのでしょうか。