カテゴリーアーカイブ:再チャレンジ

悩みの相談先

2012年5月31日   岡本全勝

5月31日の読売新聞夕刊に「『助けて』電話1日2万件。震災受けスタート、相談パンク寸前」という記事が、大きく載っていました。
社会的包摂サポートセンターが運営している、24時間対応の「寄り添いホットライン」です。
「死にたい」「5日間何も食べていない」など深刻な悩みが多いそうです。かかってくる電話相談のうち、2割が自殺に関することです。
1日約2万件の電話に対し、つながるのは1200件程度という、「繁盛ぶり」です。相談する相手がいない、ということでしょう。家族、近所、会社といった「共同体」が弱くなったことも、背景にあると思います。さらなる対策を、考えなければなりません。

都会の限界集落

2012年5月21日   岡本全勝

5月17日の読売新聞連載「列島再生」は「都心の限界集落」でした。東京都新宿区、しかも山手線内にある都営戸山住宅が、都会の限界集落になっているという記事です。ここは、2,300戸の高層アパートです。私も7年前まで、この住宅の近所に住んでいました。
高齢化率が48%です。全国の23%の倍、田舎の集落より高いです。孤独死も起きています。しかもこの住宅は、戦後建てられたものを、1990年代に高層化し戸数も倍になりました。そこに高齢者が入居しました。
過疎地の限界集落との違いは、団地自体はなくならず、次々と高齢者が入居するであろうということです。

男性に多い孤独死

2012年4月25日   岡本全勝

今日4月25日の東京新聞に、「男性に多い孤立、どう防ぐ?」という記事が載っていました。港区政策創造研究所が行った調査(区内の独り暮らしの全男女5,656人を対象)では、急病などの緊急時に支援者がいないのは、女性では15%、男性では29%です。東日本大震災の際に連絡を取り合った相手を訪ねたところ、男性の17%が誰とも連絡を取り合わなかったとのことです。ちなみに女性は3%です、家族や親族との行き来がないは、男性が29%、女性が10%です。近所づきあいが全くないは、男性が13%、女性が5%です。これでは、死んでいても、誰も気づきませんね。
高齢夫婦の場合、夫が死んでも妻は長生きするが、妻が死んだ場合夫とは1年以内に多くが妻を追いかける、と聞いたことがあります。男は弱いですね。

ホームレスの数減少

2012年4月14日   岡本全勝

厚生労働省の調査で、全国のホームレスの数が1万人を下回りました。
2003年の調査では、2万5千人でしたから、10年間で半分以下にまで減りました。この間に景気はあまり良くなっていませんので、政府の取組や各自治体の支援策が効果を上げているということでしょうか。
新聞には小さくしか載りませんでしたが、社会にとって大きな事案だと思います。派手な事件ではなく、また写真で見えるモノでもないので、その意義が見過ごされます。
他方で、自殺や離婚は減らず、孤独死、児童虐待や高齢者虐待は増えています。私は、かつて安倍内閣の時に「再チャレンジ政策」に携わり、また「社会関係のリスク」に関心を持っています。これらは、豊になった日本社会の新しい課題の一つであり、政府や自治体、社会が力を入れなければならない課題です。

大卒のうち安定雇用は半分

2012年3月20日   岡本全勝

大学卒業生のうち、安定した職業に就いている人の割合は約半数であると、内閣府が推計しています(3月19日、雇用戦略対話)。資料によると、卒業者約85万人のうち、大学院などへの進学が7万人。残り78万人のうち、就職したものの早期(3年以内)離職が20万人、無業や一次的な職が14万人、中退が7万人で、合計41万人。差し引き37万人が安定した就職になります。高卒になると、安定就業は3分の1です。
また、若者に、非正規雇用が多くなっています。また、希望者と採用側とのミスマッチも、指摘されています。「大学を出てよい就職をする」「新卒一括採用、終身雇用」という日本型雇用。これも理想型であり神話であったのですが、神話としても崩れてきています。