カテゴリーアーカイブ:生き様

科学の伝道師

2009年11月1日   岡本全勝

「科学の伝道師」である鎌田浩毅京都大学教授が、また本を出されました。新著は『知的生産な生き方』(2009年、東洋経済新報社)です。4月に出された『一生モノの勉強法』(2009年、東洋経済新報社)の、続編に当たるとのことです。
『一生モノの勉強法』は、「実践的勉学のススメ」と帯に解説してあります。なんと、7刷りまで出たとのこと。よく売れていますね。本屋で平積みされているのを、見かけました。今度の『知的生産な生き方』は、先生の知的な生き方、オシャレな生き方を、伝授してもらえます。
先生は今や、京都大学で一番人気のある教授、テレビ・講演会で引っ張りだこのオシャレな教授、との評価をもらっておられます。
先生とは、お互い「伝道師」ということで、おつき合いが始まりました。もっとも、先生のアウトプットはすさまじく、その後、伝道師活動を怠っている私とは、大きな開きができました。伝道師としての方法論は、例えば『ブリッジマンの技術』(2008年、講談社現代新書)が、役に立ちます。
先生のアウトプットのすごさはは、先生のHPをご覧ください。

神保町古本祭

2009年10月31日   岡本全勝

今日の東京は、おだやかな秋の日でした。神田神保町の古本祭を覗きに行ってきました。いやー、すごい人出です。通勤電車並みです。人の背中を見に行ったようなものでした。
それより、私にとっての課題は、次々と本を買ってため込むのでなく、買った本を読むことでしょう。さらには、読むこと以上に、書くことにいそしむべきなのですが。なかなか、エンジンがかかりません。待っていてくださる方も多いのですが、すみません。

良質な空間と良質な時間

2009年10月30日   岡本全勝

時間ができたので、週末の美術館巡りを再開しました。また、買ってあった日本の伝統美関係の本や、デザインの本などを、つまみ食い的に読んでいます。
展覧会は、「さすがによいなあ」と思う作品に、出会えます。それを目当てに行っているのですから、当たり前ですかね。興味のない展覧会には行かないのですから。しかし残念ながら、休日の美術館は人出が多くて、ゆっくりとよい時間を楽しむことは無理です。人の頭を見に行っている場合も多いですね。学生時代、平日に行った上野の博物館は、怖いくらいに静かな時がありました。
その点、本は一人で没頭できるので、好きな時間と空間を作ることができます。よい美術、正確には好きな美術やデザインですが、言葉では説明しにくいです。なぜ惹かれるのか、数式で表せない良さですね。

秋の休日

2009年10月25日   岡本全勝

ようやく転任の挨拶状を書き終え、一息つきました。この1年間、多くの方からご声援をいただき、ご心配もかけたので、一言お礼を言わなければと考えました。出すのに1か月もかかり、また多くの方に出していないので、申し訳ありません。気にはなりつつも、夜はいろんな方が「慰労会」をしてくださり、休日は美術館など行きたいところもあって、なかなか進みませんでした。
この秋には、根津美術館が再開し、山種美術館が移転再開しました。上野でも、いろんな美術展が開かれています。本屋には、読みたい本が並んでいます。その前に、買ったままで書斎に積んである本もたくさんあります。1年間の経験で、知りたい分野・好奇心の対象が、さらに広がりました。いくら時間があっても足りません。困ったものです。

家は配管だらけ

2009年10月13日   岡本全勝

先日、鈴木博之青山学院大教授の「建築の骨格と循環器」(東大出版会PR誌「UP」2009年4月号)を紹介しました。実はこの論考の趣旨は、建築を、骨格と見るか循環器と見るかの、話なのです。
・・現代の建築にとっての機械とは、構造体を決定する要素であるよりは、建築の内外を制御する技術、古くさい言い方をすれば空調設備、現代風に言えば環境制御技術を意味するであろう。建築における環境工学は、いまや工事費の半分近くを占める重要な技術なのだ。冷暖房、空気清浄化、給排水、照明、音響など、建築の中を駆け巡る血管やリンパ腺などに相当する部分が、環境工学の守備範囲である。建築においては、いまや骨格よりも、循環器、血管といったフローの要素が重要であると考えられている・・
この文章を読んだ時に、「なるほど」と思いました。それと同時に、わが家を立てた時のことを、思い出しました。小さな家の骨組みができたあと、いろんな管が、引かれるのです。電気はもちろん、電話、テレビが各部屋に。そして、水道、給湯、排水管が、台所、お手洗い、風呂に。色とりどりの管が、整然と配管されます。わが家は、家の中にはガスを引き込まず、屋外の給湯器だけだったので、ガス管はなし。その代わり、将来に備えて、インターネットを通す管を、入れておきました。これは正解でした。
これらの配管を見た時、びっくりしました。これだけも、管があるのかと。さらに、道路からわが家に、それぞれの管が接続されます。電線、電話線、インターネット、ケーブルテレビ。空中だけでも、これだけの線が引き込まれました。
家というのは、単なる容れ物ではなく、いろんなサービス供給端末の集まりなのだと、気がつきました。子どもの頃、親類や近所の普請を見ていたのですが、その時は気がつきませんでした。かつて、引き家というのを見たことがあります。おもちゃの家は、ブロックの固まりですが、実際の家は、そうではないのです。動かそうとしたら、いろんな管が邪魔になります。さらに、基礎杭を打ってあるので、とても動かせませんがね。