休日の靴

最近、うれしかったことに、靴があります。休日に履く靴を、買い換えました。これまで愛用していたのは、茶色のシンプルなローファー(バックスキンかな)です。靴べらも不要ですっと履けて、軽くて歩きやすかったのです。靴底を張り替えたりして、20年近く使いました。
休日に履くといっても、行くところは本屋、美術館、デパートと職場くらいです。善福寺川への散歩がてらのときは、別のジョギングシューズです。忙しい仕事の時期は、めったに履くことがありません。だから、長持ちしたのでしょう(苦笑)。
さすがにくたびれてきたので、昨秋にデパートや靴店を見て回り、いろんなものを試した上で、よく似た形のものを買いました。キョーコさんに付き合ってもらって、それなりに格好の良いのを選びました。ところが、試着(試し履き)したときは良かったのですが、何度か外出すると、しっくりこないのです。
靴って、サイズだけでは、足に合わないときがありますよね。だから、皆さん、店頭で試着します。私の足は甲高幅広で、3Eなどを選びます。横幅に合わせたのですが、縦の長さが合っていなかったようです。中敷きを入れてみたり、履いているうちに慣れるだろうと、いろいろやってみたのですが、気になります。服やズボンなら、少々のズレは辛抱できますが(もっとも、小さすぎるのは無理です)、靴は歩くたびに、気になって仕方ありません。
ついに決心して、暮れに、もう一度買い換えることにしました。今度は、方針を転換して、紐靴に。履くときに、いちいち紐を結ぶ必要があります。ところが、今度の靴は、本当に足に合うのです。年末年始、1月の休日に履いて歩いたら、ぴったりで気持ちの良いものです。子どもではありませんが、大げさに言うと、「歩くのがうれしくなる」でしょうか。
で、数回しか履かなかった靴は。田舎の父に送ったら、「ちょうど良い」とのことで、めでたしめでたし。