「時代は進む」の続きです。
時間がたつと、社会が変わってしまう事例のもう一つは、講演です。国際協力機構(JICA)の依頼で、アジアやアフリカの後発国政府幹部に、「日本の発展を支えた行政機構」をしばしば講義しています。明治以来の日本の発展を写真や数字で示し、その要因のうち行政の役割と国民意識を説明しています。
明治維新から敗戦までを第1期(近代国家への転換)、敗戦から現在までを第2期(驚異的経済成長)と説明していたのです。しかし、「経済成長外国比較」の図が年とともに伸びていくと、長期停滞を説明しなければならなくなりました。質問が出るのです。そこで、1991年のバブル経済崩壊から現在までを、第3期(成熟社会での模索)と位置づけ、説明しています。次が、その講義骨子(目次、部分)です。
Ⅰ 近代日本の発展の歴史
小さな貧しい農業国が、100年で、世界の強国に発展
第1期 1867年~1945年 近代国家への転換
(1)明治維新(1867年~) 西欧国家を手本として、近代国家建設へ
(2)世界の強国に
(3)第二次世界大戦での敗北
第2期 1946年~1991年 経済大国へ
(1)廃墟からの復興と驚異的な経済成長
(2)住みよさの向上
(3)国全体で努力
第3期 1991年~現在 成熟社会での模索
(1)社会は安定、経済は停滞
(2)政治と行政の改革=官僚主導から政治主導へ、地方分権改革
(3)社会の仕組みの改革=男女共同参画、働き方改革など
Ⅱ 日本の成功の要因
1 社会の安定と発展の基礎
2 行政機構の役割
3 問題もあった
Ⅲ 信頼と倫理の育成