『アジア時報』4月号に、福井ひとし氏の連載「一片の冰心、玉壺にありや?―公文書界隈を徘徊する」第11回「雪のむら消え(下)―文官たちの「二・二六」」が載りました。詳しくは、記事を読んでいただくとして。
二・二六事件の裁判記録。松本清張さんも、もう現存していないと考えていた資料が、国立公文書館に残っているのです。GHQに接収された後、厚生省を経て、法務省に渡され、それが後に発見されます。
裁判といっても通常の裁判所ではなく、陸軍の軍法会議です。なるほど、陸軍内に検事役や裁判官役がいたのですね。今回の記事は、それを丹念に追っています。
今回は、民間人が対象です。北一輝と西田税は思想的主導者として死刑になりますが、それ以外にも関わった民間人がいたのです。特に、亀川哲也さん。聞いたことのない名前ですが、暗躍しています。ほかに、日立創業者・久原房之助、明治大学総長・鵜澤総明、共産党書記長・徳田球一、柳家小さん師匠、津雲国利さんなどが出てきます。
25ページにわたる力作です。