センメルヴェイス反射という言葉を知っていますか。
簡単に言うと、権威ある人たちが、通説に反する新たな知識に触れた際に、それを拒絶する態度でしょうか。
センメルヴェイスは、1818年生まれ、ハンガリーの医者です(ハンガリーは日本語と同じで、名字が先に来ます)。出産した母親が産褥熱という病気にかかって死亡する原因が、分娩を担当する医師の汚れた手にあるということに気が付きます。医師自身が原因で患者が死亡しているという事実を、医師たちには認めたくなかったのです。
まだ細菌が知られていない時代です。彼も、未知の「死体粒子」が原因だと、間違った理由を考えたようです。そうだとしても、消毒すると死亡が減るという事実は明らかだったのですが。
地動説を受け入れるには、長い年月がかかりました。近いところでは、プレートテクトニクスは、1960年代後半に登場し、欧米では70年代初めには地球科学の支配的な学説となりました。しかし、日本の地質学界ではその受容に10年以上の遅れが生じたとのことです。