6月6日の日経新聞に「通勤時間、最適な長さはどれくらい? 米研究では「44分」が分岐点」が載っていました。
長時間通勤や通勤地獄は、昭和の働き方そのものです。「企業戦士」なら耐えたのでしょうが、子育て中の人にとってはまさに地獄です。この状況を、企業幹部はおかしいと思わないのでしょうか。
・・・近年、通勤時間が個人にもたらす様々な影響が明らかになってきた。長いほど負担感が増すが、短ければよいとも言い切れない。適正な時間はどれくらいなのか。
通勤時間を快適に過ごせる人ばかりではない。パーソルキャリア(東京・港)が運営する「Job総研」が3月に実施した調査によると、通勤にストレスを「感じる」人は75.8%だった。仕事への影響では「生産性が落ちる」などの声が目立った。
通勤時間はどの程度が適切なのかについて、米ウェイン州立大学などの研究がある。それによると男女を問わず、仕事上の要求が高い場合や家事労働(の負担)が中程度か高い場合に、通勤はリラックスや回復といったリフレッシュ時間として機能する。一定の時間(44分)までは、通勤が長いほどストレスを減らせるという。
一方、通勤時間が44分を超えるような長時間になると、仕事も家事も進められないという重圧感を感じてしまい、負の効果に転じることが分かった。長いほどストレス増につながってしまう。
通勤時間の長さだけでなく、質の面も見逃せない。国土交通省が25年にまとめた鉄道利用者アンケートでは、鉄道内の「混雑」を不快と感じる人の割合がコロナ禍前より大きくなった。特に「着席またはつり革・ドア付近の柱につかまれる程度」の100%前後の混雑率への不快感が高まった。
負担感から病気になる人もいる。清水建設技術研究所の依田柊さんの研究によると、1日120分以上の長時間通勤は、毎月40時間以上の時間外労働と同様に精神障害のリスク上昇と関連していた。両者を比べると「労働からは達成感や成長感などを得られることで負担感を減らせるのに対し、通勤には混雑などコントロールできない要因が多い」と指摘する・・・