丹波篠山市で講演

今日11月10日は、丹波篠山市で管理職研修の講師を務めました。市の要望で、午前午後の2回です。
どの組織でも、管理職の仕事が難しくなったという嘆きを聞きます。私は、そこには2種類の問題があると考えています。一つは、どの時代にもある上司と部下との関係の問題です。これについては『明るい公務員講座 管理職のオキテ』に要点を書きました。

もう一つは、この30年間すすんだ、日本の職場の変化です。これが、管理職を悩まし、心の不調を訴える職員の増加につながっています。
日本の職場の特徴は、大部屋で係単位で仕事をする。職務記述書や執務要領でなく、引継書で仕事をする。上司が十分な指導と管理をすることなく、周囲や先輩を見ながら仕事を覚えることです。それが、かつては効率的でしたが、うまく機能しなくなりました。新しい仕事が増え、他方で古い仕事はなくなりません。パソコンが一人一台行き渡ったことで、係単位の仕事と職員育成が機能しなくなったのです。

質問も、切実なものでした。私の話が、少しでも参考になったらうれしいです。
丹波篠山市は2006年12月に講演に呼ばれています。そのときの勉強会メンバーが、市の幹部になっておられます。頼もしいことです。
前日から入って、久しぶりに市内を観光しました。良い城下町が残っています。篠山城下町ホテル「ニッポニア」に泊まりました。明治前期に建築された元銀行経営者の旧邸宅です。これも、良かったです。