まちづくりでの、都市工学と社会学

東京大学出版会の宣伝誌『UP』2月号には、野城智也、吉見俊哉両教授の対談「プロジェクトも、人生も、グルグル進む 『建築・まちづくりプロジェクトのマネジメント』をめぐって」も載っています。

お二人は、専攻は違いますが東大教授で、高校からの同級生だそうです。
野城先生は都市工学、吉見先生は社会学と理系と文系に分かれているのですが、それぞれ理系と文系の(本流でない)「その他」であり、文理の壁を越えてお互いに近いと話しておられます。なるほど。

そして「まちづくり」の場合、イギリスでワークショップが開かれると、参加者の3分の1くらいが建築関係で、残りは社会学者などさまざまな人たちが集まってくるのだそうです。これも納得。
家を建て道路を造っただけでは、住みよい町はできないのです。
さらに例えば公営住宅の課題は、不足するので数を増やすとか、質を高めることから、住民の高齢化、孤立が主たる課題になっています。土木の領域を超え、福祉の領域になっているのです。