年別アーカイブ:2022年

高松塚古墳壁画発見 50 周年記念フォーラム

2022年11月20日   岡本全勝

今日は、東京大手町で開かれた「高松塚古墳壁画発見 50 周年記念 第26回 明日香村まるごと博物館フォーラム」に行ってきました。大勢の人が参加していました。村長をはじめ村職員が飛鳥時代の服装だったのも、よかったです。
1972年に壁画が発見されて50年を記念して、さまざまな催し物があります。「3月のシンポジウム

話を聞き、写真を見て、あらためてこの発見の意義を考えました。登壇者が発言したように、それまでは一部の人しか知らなかった考古学が、広く国民に知られ興味を持ってもらえるようになった大きなきっかけでした。新聞の1面に発掘結果が載ったのも初めてで、カラー印刷で紹介されたのも初めのことでした。
私は「明日香村の出身です」と自己紹介すると通じるという恩恵を受けています。

村では、近年も新しい発見が続いています。牽牛子塚古墳も整備され、見学できるようになりました。つくられた当初は、こんな形だったのですね。牽牛子塚古墳は、近くにある岩屋山古墳、真弓鑵子塚古墳とともに、私のお気に入りの古墳で、何度も自転車で行きました。岩屋山古墳と牽牛子塚古墳は加工された石室がよく見えて、鑵子塚古墳は巨大な石室に入ることができました。壁と天井に積み上げられた石が崩れてきそうで、怖かったです。いまは立ち入り禁止のようです。

日本人の身長、伸びが止まった

2022年11月20日   岡本全勝

11月5日の日経新聞に「170.9センチの壁 日本人、すでに「身長の限界」に?」が載っていました。

・・・日本人の身長は戦後一貫して伸びてきた印象がある。しかし実際は30年近く横ばいが続き、すでに低下が始まっているという調査もある。日本人はもう大きくならないのだろうか。
文部科学省の学校保健統計調査によると、17歳の平均身長は1994年度に男性170.9センチ、女性158.1センチを記録して以降、2021年度まで30年近く横ばいが続く。平均身長は右肩上がりというのは思い込みのようだ・・・

男性平均は、縄文人159.1センチメートル、弥生人161.4センチ、古墳時代163センチ、江戸時代157.1センチだそうです。1896年から1996年の100年間に、男性が14.6センチ、女性が16センチ伸びました。これは、世界でも5指に入るのだそうです。
しかし、この30年間は伸びていません。経済成長と同じ傾向を示すのでしょうか。

情報を上げたいと思わせるリーダー

2022年11月19日   岡本全勝

11月10日の日経新聞夕刊「私のリーダー論」、村木厚子・元厚生労働事務次官(下)から。

――情報を上げたいと思われる上司になることが大切だと常々話されています。
「重要な情報が耳に入らずに『自分は聞いていない』という上司がいます。私もそう言いたいときはありますが、自分が部下の立場だったら、本当に大事な人には相談しています。もっとはっきりいうと、役に立つ上司のところには情報を持っていきます。大事なことを聞かされないのはリーダーとして格好悪いことなのかもしれません」

連載「公共を創る」第135回

2022年11月18日   岡本全勝

連載「公共を創る 新たな行政の役割」の第135回「「大きな政府」から「小さな政府」へー行政改革」が、発行されました。

第132回(10月13日号)から、政府による市場への新しい介入手法と、社会への介入手法が十分に整理されていないことを説明してきました。主たる政策が産業育成・公共サービス充実・インフラ整備から、国民の不安解消に転換すると、これまでの行政手法が十分に機能しなくなりました。モノやお金の提供、法律による規制は、国民の意識を変える・通念を変える・物質的でない悩みに答えるといった課題には効果が少ないのです。

このような議論を踏まえると、「政府の大きさ」は、「広さ」「深さ」「重さ」という切り口があります。また大きさとは別に「政府の強さ」という切り口もあります。

それらの具体例を見るとともに、行政の役割と手法の変化を見るために、行政改革の歴史を見ます。私は、戦後の行革を、第1期組織と人員膨張抑制の時代(1960年代)、第2期小さな政府を目指した時代(1980年代)、第3期仕組みの改革の時代(1990年代以降)に区分するとわかりやすいと考えています。その社会的背景が分かるように、図表をつけました。

補正予算額30兆円はトヨタ自動車の売上額と同じ

2022年11月18日   岡本全勝

11月9日の朝日新聞夕刊に、千葉卓朗記者の「補正予算「30兆円超」 政治家の金銭感覚の先に」が載っていました。40歳を過ぎて経済部から政治部に配属された記者の感覚とのことです。「困る政治主導」の続きになります。

・・・だから、消費者物価の上昇率が3%の今の日本で「時給1兆円」というセリフを自民党幹部が口にしたと聞いた時、面食らった。10月下旬、物価高などに対応する政府の総合経済対策の予算規模をめぐり、数時間で4兆円上積みさせた成果を自賛した発言だ・・・
・・・ 30兆円といえば、私が経済部で担当したトヨタ自動車の売上高31兆円(22年3月期)と同じ規模。徹底したコスト削減と地域密着の販売努力を続け、世界中で車を1千万台近く売ってやっと得られる金額だ。従来、経済対策の相場は数兆円とされる中で30兆円を平然と求める感覚は、タガが外れていないだろうか・・・