笠井康子さん、官庁と日本の雇用文化を破る

日経新聞有価「人間発見」8月15日は、笠井康子・情報通信研究機構上席研究員の「科学でE・マスクに挑め(1)」でした。
・・・最先端電磁波の研究者であり異能人材育成の政策を進める行政官、宇宙に挑む起業家と多彩な顔を持つ。一貫するのは常に新しい世界に挑み、科学で社会をよくしたいという思いだ・・・

・・・いろんな仕事をしているので最近は、できるだけ名刺に書くようにしました。しかし「ここが私の場所」と思う場所はありません。笠井という人間がいて、たまたま今はこことここの仕事をしている、ということではないでしょうか。自分は既存の仕組みから、はみだしているのかなと思うこともあります。
研究は楽しいし、官庁の仕事は国を動かすやりがいがある・・・

・・・日本は「出るクイは打たれる」「失敗を恐れる」といわれます。でも「あの人は変だね」とニコニコしながら周囲に認めてもらえる環境をつくりたい。国としては初めての取り組みが多かったのですが、官庁の仲間たちの協力もあり、「破壊」という言葉を霞が関に持ち込み、失敗を許すことができるようになってきたのでは、と思います・・・