変な人たち、地下鉄編

朝の地下鉄丸ノ内線、新高円寺駅です。
ホームドアが設置されたので、扉の前で次の電車を待つ人が並びます。間隔を空けて並ぶので列が長くなって、その後ろを通り抜けて先に進むことが難しくなります。なぜ間隔が空くのか。コロナ対策もあるのでしょうが、ほとんどの人がスマホを操作に熱中しています。列が長くなっていることや、後ろを通り抜けたい人に気がつかないのです。私は、「通してください」と声をかけて、通ります。

四谷駅での乗り換えを考えて、最後尾の車両に乗るのですが、一番後ろの扉付近がとても混みます。私は少し離れて、中程で吊革につかまります。そのあたりは、がら空きです。後ろから二つ目の扉付近も、比較的すいています。
駅に着く度に、一番後ろの扉から乗ってくる人が増えて、ぎゅうぎゅうになります。みなさん無言で、多くの人はスマホを見ながら、背中やおしりで乗っている人たちを押し込んで乗ってきます。この暑いのに、体が隣の人とくっついています。それでも、空間を確保してスマホを操作しています。
奥に入れば、すいているのに、隣の扉付近は、すいているのに。

大国主命の逸話「内はほらほら、外はすぶすぶ」を思い出します。大国主命が野原で火を放たれ困っていると、鼠が来て「内はほらほら、外はすぶすぶ」(穴の内側は広い、穴の入り口はすぼまって狭い)と告げます。大国主命がその場を踏んでみると、地面の中の穴に落ちて隠れることができ、火をやり過ごすことができました。少し違うかな。