西尾勝先生ご逝去

西尾勝先生が、お亡くなりになりました。83歳でした。ご冥福をお祈りします。新聞にも書かれているように、行政学の第一人者、そして地方分権を進めた方です。先生がおられなかったら、地方分権改革は進まなかったでしょう、あるいは違った結果になっていたでしょう。情報公開制度や市民参加にも、力を入れられました。「西尾勝先生の時代の証言者

私は東大法学部で、西尾勝先生に行政学を、塩野宏先生に行政法を学びました。当時20歳だった私は先生方を見て、「遠くの山」「とても登ることのできない、絶壁の高山」と思いました。当時、西尾先生は37歳、塩野先生は44歳でした。「西尾勝先生、分権改革の整理

西尾勝先生から「必要があって、岡本君が書いた『進む三位一体改革』を読んだけど、やたらと長かったね」との「おしかり」をいただきました。たぶん、先生が『地方分権改革』(2007年、東大出版会)を書かれる際のことだと思います。私は「先生、すみません。あれは、関係者向けの実況中継だったんです。一冊の本にまとめるときは、そぎ落とそうと考えていたんですが、時機を失してしまいました」とお詫びしました。そんな思い出もあります。「続・進む三位一体改革