年別アーカイブ:2020年

津波被災地、中心市街地の力の低下

2020年7月13日   岡本全勝

7月11日の読売新聞、毎月11日に連載している「大震災 再生の歩み」は、「客層変化 仕切り直し」でした。女川町で再開したスーパーマーケットの状況です。
・・・ 東日本大震災の津波で壊滅的な被害を受けた宮城県女川町でこの春、町唯一のスーパーが営業を再開した。社長の佐藤広樹さん(39)は9年ぶりの店で張り切るが、客層や売れ行きの変化に戸惑いも覚える。長い歳月をかけた大規模な復興事業によって、町の仕組みが変わり、中心市街地の力が低下したのだ・・・

・・・女川港やJR女川駅の周辺は住宅や商店が密集し、約4000人が暮らす町の中心部だった。しかし震災後、一帯は災害危険区域に指定され、家が新築できなくなった。住民は、造成された高台の住宅や町外に転居した。「中心から人がいなくなった。ドーナツみたいに」と佐藤さん。
駅前から500メートル離れた高台の災害公営住宅に移り住んだ女性(80)。以前は毎週、おんまえやに自転車で行く常連だったが、新店舗に足を向けたのは2回だけだ。「高台なので帰りが大変。バスもあるけど本数が少なくて」

佐藤さんによると、野菜の売り上げは半減し、米は10キロ袋より5キロ袋がさばける。弁当や総菜の売り上げは1・5倍に伸びた。客単価は震災前から250円ほど下がった。佐藤さんは「1世帯あたりの『胃袋』が小さくなった」ように感じる。
町の人口は震災直前の1万人から約4割減って6300人になり、1世帯の平均人数も2・6人から2・0人に低下した。この9年で復興を待ちきれない子育て世代が町外に出て、2~3世代の同居が減り、単身者の割合が増えた・・・

このような変化は、津波被災地だけでなく、日本中で起きていることです。連載「公共を創る」第48回で述べました。津波被災地では、徐々に進んでいた高齢化、過疎化が一挙に進んだので、それが目立ちます。

アサガオ

2020年7月12日   岡本全勝

孫と植えたアサガオが、すくすくと育っています。
プランターで行灯仕立てにすべく、支柱を立てて、ツルを横へと誘導するのですが。アサガオは上へ上へと伸びていきます。1日放置すると、どんどん上に伸びてしまいます。それがアサガオの生理ですからね。横に這わされるのは、迷惑な話なのでしょう。
とはいえ、上にばかり伸びると困るので、毎日のように、伸びたツルを横枠に這わせる作業をしています。

わが家にやってきた孫が、「私の育てているアサガオは、もう花を咲かせたよ」と言っています。私のアサガオは、まだつぼみをつけませんねえ。

学校へのスマートフォンや携帯電話の持ち込み

2020年7月11日   岡本全勝

7月9日の読売新聞解説欄は、「中学校にスマホ 現場の課題」を取り上げていました。
・・・文部科学省は、中学生がスマートフォンや携帯電話を学校に持ち込むことを容認する素案をまとめた。登下校中、災害や犯罪に巻き込まれた時の緊急連絡手段とする想定だが、携行時間が長くなることによる問題点も指摘されている。学校現場はどう対応していくべきか、3人の識者に聞いた・・・

悩ましいですね。多くのご父兄が、悩んでおられるのではないでしょうか。
便利だけれど、危険も一杯。しかし、禁止しても、子どもの多くは既にスマホを持っています。そして、パソコンやインターネットを使いこなす必要もあります。
お酒や麻薬は禁止すれば良いのですが、スマホはいずれ使うことになるでしょう。危険であることを教える教育も必要です。火や包丁と同じです。
すると、年齢や発達状況に応じて、使い方を教えることが重要でしょう。小学校低学年なら、まずは携帯電話だけで、親などに連絡が取れるように。そして、徐々に電子メールやインターネットの使い方と、危険性を教えるのでしょうね。

過去の記事
子どもへのスマホの使い方教育」「小中学校でのスマホ禁止」「スマホの副作用

「梅棹忠夫の日本の宗教」2

2020年7月11日   岡本全勝

梅棹忠夫の日本の宗教」の続きです。その本では、次のような項目が予定されていました。
神社、氏神、祭り、伊勢参り、ハレとケ、地鎮祭と竣工式
仏教、寺院建築、庭園、僧侶、縁起、因果応報、神仏習合、廃仏毀釈、禅、精進料理、巡礼
巫女、恐山、霊験、寄進、修験道
道教、たたり、まじない、大安仏滅、七福神
葬式、墓参り、冠婚葬祭などなど。
その幅広さに納得します。文化人類学の本領発揮です。でも、なぜ先生のような視点からの議論や研究が、広がらなかったのでしょうか。

また、日本人が複数の宗教を信じることについて、それが混じり合っているのではなく、「神々の分業」であると指摘されます。これは、私たちの感覚に合いますよね。お正月は神道、結婚式はキリスト教、葬式は仏教、神頼みは神道と、目的によって宗教を使い分けているのです。
私は、このような宗教の利用は、生き方の指針や悩んだときの相談として、宗教が機能していないことです。神々の分業は、物を買うように、その時々の目的に合った神を買うのですが、心の拠り所としての神ではないのです。それは、死を迎えたときに明らかになります。

ここは、連載「公共を創る」でいずれ触れなければならないので、しばらく温め続けます。返す返すも、梅棹先生の本が出版されなかったことが残念です。

連載「公共を創る」第48回

2020年7月10日   岡本全勝

連載「公共を創る 新たな行政の役割」の第48回「日本は大転換期―利便性と引き換えに負の面も」が、発行されました。

平成時代の、身の回りの変化を論じています。今回は、便利になった裏側で、負の面も進んでいたことを取り上げました。
郊外に大型店が立地し、中心市街地が寂れました。公共施設なども郊外にできて、車でないと行けなくなりました。街歩きができないのです。
アパートやマンションが増え、隣近所付き合いが薄くなりました。住民が町に集中する一方で、田舎は人が減り、空き家が増えました。耕作放棄地も目立ちます。

その次の話題として、平成初期に地方行政関係者の間で流行した、3Kを説明します。高齢化、高度情報化、国際化です。