睡眠の謎

12月2日の日経新聞に「眠気の正体 解明に光り」が載っていました。
記事によると、眠りの謎は、2つあるのだそうです。一つは、なぜ生物は眠らないといけないのか。もう一つは、どうやって眠りを制御しているのかです。

人体には、不思議なことがたくさんあります。どうしてあの小さな受精卵一つから、こんな複雑な人体ができあがるのか。脳の判断力や記憶は、どのようにして行われているのか。そして、この睡眠です。
後者の疑問、眠りの制御の方は、なにかホルモンがあって、それが増えたり減ったりして、眠くなったり目を覚ますのだと思います。

問題は、前者の疑問、なぜ眠らないといけないのかです。人生の3分の1は寝ているのですから、それなりの機能はあるはずです。
寝て起きたら、すっきりしています。あのすっきりは、何なのでしょうか。
疲れたら眠くなりますが、単に運動しただけでは眠くなりません。他方で、激しい運動をしなくても、眠くなります。難しい本を読むと眠くなります。面白い本は、寝るのを忘れて読みふけります。
つまらない会議も、午後の電車の中も、眠くなります。赤ちゃんは、しょっちゅう寝ています。
寝ないと死んでしまうようですが、寝ることで何が起きているのでしょうか。肉体の疲労と、脳の疲労と、双方が関係しているようです。