展覧会巡り

今日は、美術館巡りに行ってきました。
まずは、山種美術館で「皇室ゆかりの美術」。日本画は良いですねえ。皇室や宮家、さらには戦前の華族は、美術芸術のパトロンでした。「工芸や彫刻は、皇室お買い上げしか売れなかった」という趣旨の発言が紹介されていました。

次に、泉屋博古館東京分館へ。「神々のやどる器」。中国古代の青銅器です。3千年前のものが、目の前にあるのです。その古さとともに、重量感、複雑怪奇かつ繊細な意匠に圧倒されます。泉屋博古館(本館)のコレクションは、すばらしいものがあります。そのうち、名品が出品されています。これは、見応えがあります。
展示には工夫がしてあります。青銅器の文様は複雑怪奇で、素人が見ても、何の意匠かよくわからないのです。
今回は、実物の横にその写真があって、龍などの意匠がわかるように、色づけしてあるのです。これはわかりやすかったです。いくつかは、これまで何度も実物を見たことがあるのですが、初めてわかりました。

さらに、出光美術館の「江戸絵画の文雅」へ。江戸時代の文人の技巧が良くわかります。楽しめました。古代中国の重さの次に見ると、その軽妙さとの段差が大きかったです。

今日の3館は比較的空いていて、ゆっくりと見ることができました。3つも見ると、足とともに頭が疲れます。いつものことですが。日本中を駆け巡っている肝冷斎の行動力に比べれば、たいしたことないです。