職場のタスクとリレーション

11月26日の日経新聞「やさしい経済学」、中村和彦 南山大学教授の「組織開発で考える職場の活性化  日本企業、人間的側面を軽視」から。

・・・野球チームが優秀な選手を寄せ集めても勝てるとは限りません。同様に、人を集めただけでは職場や組織は機能しません。組織開発とは、職場や組織を機能させ、活性化させていくための、人間的側面のマネジメントの考え方や手法です。この連載では、職場や組織の活性化を阻む諸問題について、組織開発の考え方に基づいて、どのように対処していくかを紹介します。
組織には、「タスク」と「リレーション」という重要な2つの軸があります。タスクの軸とは、仕事や業績に関心を向け、その達成のために働きかけることを重視するものです。一方、リレーションの軸では、人や関係性といった人間的側面に関心を向け、関係構築を目指して働きかけることを大切にします。
職場や組織が活性化して成果を上げるためには、タスクとリレーションの両方が機能する必要があることが、組織開発や社会心理学の多くの研究で明らかになっています・・・